上海市大手航空業各社によると、7月17日(木)にマレーシア航空MH17便がウクライナとロシアの国境付近で墜落した件を受け、市では同国行き航空券にキャンセルが相次いでいる。
市では今年3月に起きた同370便の失踪事件以降、マレーシアへの旅行客が減少。さらに今回の件を受け、同航空の安全保障に不安を覚え、チケットの払い戻しをする市民が増加した。
また中国国家民用航空局は7月18日(金)、国内航空業各社に対し、事件現場の上空域を迂回するよう通知。これに対し中国東方航空は、唯一同空域を運航していた、同日ローマ発上海行きMU788便のルートを急遽変更、10時間の遅れとなった。
なお米国連邦航空局によると、今年4月にはすでに同空域の迂回飛行を通達しており、航空会社の多くは指示に従い航路を変更していたという。(7月21日)
~上海ジャピオン2014年7月25日号