上海市中心気象台は10月16日(木)、市内の大気汚染が「重度汚染」レベルに達したことを明らかにした。
市では秋入り後、爽やかな晴天が続いていたが、同日の空はどんよりとした濃霧に覆われ、「大気汚染指数(AQI)」が218を記録。同気象台は大気が「重度汚染」の状態であるとして、市民に屋外での活動を控えるよう呼びかけた。「重度汚染」は6段階ある汚染レベルのうち2番目に深刻な状況で、AQI値201~300を示すもの。今回大気の状況が悪化した主な原因は、大気汚染の原因物質を多く含むとされる北方の寒気が南下したことと、天候の安定により、原因物質が市外に飛拡散しなかったことの2点だという。
なお、市では秋入り後の20日(月)、徐家匯で29度を記録するなど気温が上昇。しかしながら翌21日(火)は雨天となり、乾燥が和らぎ気温が低下するとともに、大気中の汚染物質の減少もみられた。(10月21日)
~上海ジャピオン2014年10月24日号