上海市浦東新区の浦東新区婦幼保健院で今年7月、妊娠4カ月の女性に誤って中絶薬を投与する医療過誤が発生し、女性はその約2カ月後に流産していたことがわかった。
調べによると、女性は今年7月1日(金)の通院で異常が見つかり、同院の勧めで入院。2日後にある看護師から飲むよう指示された薬の名称がわからなかったため、別の看護師にたずねたところ、誤って中絶薬を女性に飲ませていたことが発覚した。女性は同区の人民医院で、胃の中の薬を吐かせるなどの処置を受けたと言う。
女性はその後退院したが、8月中旬から不調が生じ、同月末に胎児が死亡した。これに対し婦幼保健院の責任者は、薬の誤投与と流産の関係を否定。この薬は妊娠早期に効果があるものであり、同女性に対してはほぼ影響がなかったとしている。またミスをした看護師らに停職処分を命じたが、すでに停職期間を終え、職場に復帰していると言う。
(写真は東方ネットより)
~上海ジャピオン2016年12月16日発行号