上海市緑化和市容管理局は最近、市内に植えられた街路樹「プラタナス(法国梧桐)」の綿毛が飛散時期を迎える中、飛散防止のため市が実施している取り組みを発表した。
同局によると、交通量の少ない夜間に木を剪定するなどの措置を講じたが、木が高すぎることや騒音による苦情などで作業は難航。市はほかに、人体・環境に影響の少ない薬剤の使用を検討しており、綿毛の飛散状況を知らせる予報システムも開発中だと言う。同局は基本的な対策として、外出時にメガネ・マスクを着用するよう市民に呼び掛けている。また、皮膚に付いた綿毛は洗い流せるが、アレルギー症状が出た場合、医師に相談してほしいと話す。
現在市では、街路樹の約28%に当たる30万本のプラタナスが植えられている。根が深く害虫が少ない点から都市環境に最適だが、綿毛が毎年4月から5月に飛散し、市民を悩ませている。
(写真は新浪より)
~上海ジャピオン2019年5月17日発行号