巨大ブラックホール初撮影 5500万光年先を直接観測

上海市浦東新区の「上海天文館」を含む国際研究チームは4月10日(水)、あらゆる物質を飲み込む巨大ブラックホールの撮影に成功したと発表した。

同天文台によると、今回捉えた銀河「M87」にあるブラックホールは、地球から5500万光年離れ、質量は太陽の約65億倍。また、見かけの大きさは地球から月面に置いたミカンを見た時の大きさとほぼ同じ。同天文台のほか、米国や日本など4大陸8つの電波望遠鏡が観測したデータを1つに合成し、直径約1万㌔に相当する大口径を持つ仮想的望遠鏡を作り出した。ブラックホールは光を発しないが、周囲のガスが電波を放つため観測できると言う。

中国科学院は、この1枚が重力波の観測と同等の価値を持ち、ノーベル賞級の功績と評価。今後銀河系と、太陽の約400万倍の質量を持つブラックホールの関係性などが解明されることが期待されている。

(写真は東方ネットより)

~上海ジャピオン2019年4月19日発行号

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