9月13日（水）以降、市内で相次いで起こっている「痩肉精（クレンブテロール）」中毒事件に関し、浦東警察が17日（土）、第一回調査を終えた。
　調査によると、問題の豚肉は、浙江省海鹽県の屠殺業者から出荷され、上海中心農産品卸市場を通し、市内66カ所に卸されていた。しかし、屠殺業者に卸された頭数と当日屠殺された頭数に相違がある、市場販売に申請された数量と実際に市場に並んだ数量に相違があるなど、流通ルートには依然不明な点も多い。
　同事件は、豚肉に残留していた痩肉精によると推定される中毒症状が、市内各地で報告されたもの。痩肉精は肉の赤身を多くする飼料添加剤で、人体に不良反応を引き起こすため使用が禁止されている。13～15日までに、同症状で病院の診察を受けた患者は、市内で３００人以上にのぼると見られている。（9月18日）

～上海ジャピオン9月22日発行号より