3号線の延長路線開通 利用客増加には疑問の声も

 建設工事が進められていた軌道交通3号線の北部延長路線は、12月18日(月)午前9時半の始発を以って正式に運行を開始した。延長区間は、江湾鎮駅‐江楊北路駅間の長さ約15.4キロメートルの路線。この延長により、3号線は総延長約40.3キロメートルとなり、市内最長となると同時に、駅数も29と最多の路線となる。同建設工事には、総額35億元が投じられた。
 軌道交通を運営する地下鉄運営公司側は、この延長で、宝山区住民の軌道交通利用客の拡大を見込んでいる。だが一方で、3号線は、宝山区から市中心部への通勤客にとって重要な経由駅である人民広場へのアクセスが悪いことや、延長路線の運行本数が16.5分に1本と少ないことに対し、利用客がどこまで増加するのか疑問視する向きもある。
 この開通に伴い、同路線区域を運行するバス会社側は、今後の利用客の状況に合わせて発車間隔を改正する、延長した路線の駅周辺に新たなバス停を設置する、などの考えを明らかにしている。
(12月18日)

~上海ジャピオン12月22日発行号より

最新号のデジタル版はこちらから




PAGE TOP