子どもを押しのけ不思議体験
大人がハマる科技探索館
男「梅雨も明けたし、夏らしく花火でも観に行こうか」
女「いいわね。でも、近々花火大会なんてあった?」
男「あぁ、いつでも見れるよ」
女「どこで見れるの?」
男「瀘湾体育館の傍にある、上海青少年科技探索館ってところで。平日も週末も夜20時まで開放してて、しかも無料!
コストパフォーマンス最高だろ」
女「科技探索館って名前からして室内じゃないの? 花火なんていったいどうやって打ち上げるの?」
男「小学校の頃に理科で炎色反応ってやっただろ。花火っていうのはあれの応用なんだよ。ナトリウムで黄色を出して、銅で緑、ストロンチウムで紫というように、色を2色選んで打ち上げるんだ」
女「そんな危険なこと、青少年向けの科技館でできるわけないでしょ」
男「いや、モニターでね…」
女「モニターでやるくらいだったら、そんなところまで行かなくてもインターネットでできるところがあるんじゃないの」
男「まぁ、花火っていうのは、君の興味を引くために出した一例に過ぎなくて。最近、子ども時代に遊んだものを大人が楽しむっていうの、流行ってるじゃないか。俺、小学生の頃に学研の『科学』毎月読んでたんだけど、最近『大人の科学』っていうのが出てるらしいんだ。まぁ、それはおいといて、科学を楽しんでる大人も多いってことだよ」
女「で、そこにはモニターの花火以外に私の興味を引くどんなものがあるの?」
男「3つのカテゴリに分かれてて、科学への興味を引き出す『探索啓航』と、電気の発見なんかの歴史を体験しながら遊べる『探索之路』、それに科学の夢を追いかける『探索尋夢』 っていうのがあるんだ」
女「どれもイマイチ想像がつかないんだけど」
男「例えばだね、君の実家は犬を飼ってるだろ? ペスから君はどんなふうに見えてるか考えたことあるかい?」
女「あんまりないけど…」
男「見てみたいと思わない? ペスからは世界がどんなふうに見えてるのか、鳥や、虫の見る世界はどんなものか、考えるだけでワクワクしてくるよ」
女「ペスの視界は体験してみたいわね」
男「だろ? 他にも、知的好奇心をくすぐるものが満載なんだ。ダンスダンスレボリューションもどきのゲームとか、念力対決みたいなものとか、空気爆発実験とかね」
女「ところでそこってどのくらいの広さなの?」
男「1時間あれば十分遊んで楽しめるみたいだよ。今小学生たちは夏休みだし、夕方以降が空いてそうだね」
女「じゃあ、今週末はつきあってあげますか」
【information】
住: 建国西路137号青年活動中心1階(×瑞金二路)
電: 6467-0217
時: 月~金曜12時~20時、土日祝日9時~20時
料金: 無料
休館日: 年中無休
アクセス: バス41,128,104,24,43,986
または、地下鉄1号線陜西南路駅下車、徒歩で陜西南路を南に15分、建国中路を左に曲がって5分で到着
~上海ジャピオン7月11日発行号より