荒野と砂漠が続く
オレはウルフ、ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。
「張掖丹霞地貌」の壮大さって言ったら、マジパネェぜ! 2009年のチャン・イーモウ(張芸謀)監督作『女と銃と荒野の麺屋』のロケ地って、ココだったのか!
確かに広大な荒野が広がってる…全然知らなかった。あの映画を教えてくれた親友を連れて来たいぜ。上海でどうしてるかな~こっち来ないかな。
上海からは鉄道で直行便があるんだな、でも30時間か…。飛行機だったら、虹橋空港から蘭州経由で張掖甘州空港まで行けるぞ。
あとは張掖西バスターミナルから出てる直行バスを使えばいい、と。微信で送っといてやろう。
さて、オレは先へ進んじゃうぞ。もうすぐ臨澤県だ、この辺りは独自の言語を持つ少数民族・ユグル族が暮らしてるんだ。名所の「香古寺」に寄って、少し休憩するか。
最果ての長城
「嘉峪関長城」の道表示が見えてきた。ついに来たか、ここは「万里の長城」西端の関所跡なんだ。長城にある関所の中で最も規模がデカくて、保存状態もいいんだって。
しかも建物の一部はゴビ砂漠を横切っているっていう…歴史ロマン!
すっかり日が暮れたな、もうこれ以上進むのはやめて、市の中心部に遊びに行ってみよう。
イルカの形をした気象観測タワー「西部明珠気象塔」の下でメシだ。羊料理、たっぷり食うぞ~。
今回は山道や砂利道を大分走ったから、ロードバイクも傷んできたかも、地元のチャリンコ屋で見てもらおっと。
次はいよいよ新疆ウイグル自治区に突入だ。さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ!
~上海ジャピオン2015年4月24日発行号