レインボーな鍾乳洞

オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。

一夜明けて、石家荘ともおさらばだ。紀元前６０５年前には完成していた支柱のない橋「趙州橋」や

１８００年以上の歴史がある「柏林禅寺」も見て回ったし、石家荘は偉人の英知をビシビシ感じたぜ。

さて、邯郸市に行くまでに寄っていきたいところがあるんだ。邢台市にある「崆山白雲洞」っていう鍾乳洞さ。

中国十大奇形洞窟のうちの１つで、５億年前のカンブリア紀にできたってんだから、どひゃーだろ？

よし、マイバイクにはひと休みしてもらって、レッツハイキング！

「邯鄲の枕」を夢見て

さすが中国、どこの観光地もスケールがでかいぜ。鍾乳洞はレインボーカラーにライトアップされた観光地が１５０カ所以上もあって、

すごくキレイだったけどさすがに疲れたな…こりゃ邯鄲を探索するのは、明日になりそうだな。

邯鄲といえば、春秋戦国時代・趙国の首都だった都市だ。

唐代の小説「枕中記（ちんちゅうき）」に出てくる話の１つ「邯鄲の枕」は「邯鄲の夢」とも呼ばれ、栄枯盛衰のむなしさを表した話として日本でも有名だな。

「趙邯鄲故城」とか趙国時代の建物が観光地として有名だけど、実は「人民日報」や「人民画報」、「中央人民広播電台」の前身「新華電台」も邯鄲が発祥で、

現代中国文化においてもとても重要な都市なんだぜ。…とかカタイこと言っといて、一番の楽しみはこれも邯鄲発祥「骨酥魚」だったりするんだけど。

さ、見応えばっちりの都市探索に備えて、今日はゆっくり休むとしますか。さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ！

 

 

 

 

～上海ジャピオン７月１７日発行号