水滸巡礼~108の足跡~王英(おうえい)

美女に弱き小さな虎
王英(おうえい)
ゆかりの地 江蘇省淮安市
あだ名 矮脚虎
職業 騎馬軍将校
宿星 地微星

江蘇省淮安市出身。
もとは車引きであったが、
もめ事を起こし、清風山に逃れて
山賊となる。
ある日、宋江と出会い、
首領の燕順(えんじゅん)らとともに
梁山泊に入山。
武道の心得はあったが、
生来の女好きの性格が災いし、
敗戦することが多かった。

女剣士に一目惚れ
夫婦で戦場を駆け巡る
王英は、清風山なる山塞で暮らす
山賊の一員。
槍の腕は立つが、相当な女好きで知られ、
身長は5尺(約160㌢)にも満たず、
丸い顔に鋭い眼つきという風貌に加え、
ことさら、足が短いことから、
「矮脚虎(わいきゃくこ)」と
呼ばれていた。

京杭大運河は北京から杭州までを結ぶ。
総延長2500km。
隋王朝の文帝と煬帝が整備し、610年に完成

ある日、流刑に処された宋江を助け、
仲間とともに梁山泊に加わった王英。
入山後、最初の戦となった、
祝家荘の戦いに参戦したが、
敵軍から、勇猛さと美貌で名を馳せた
女剣士、扈三娘(こさんじょう)が現れると、
相手が女と知った王英は、
我先にと一騎打ちを挑んだ。
しかし、あろうことか、
王英は勝負の最中に欲情してしまい、
槍さばきが乱れ落馬。
彼は捕虜となってしまったが、
後に梁山泊が戦に勝利し、解放された。
そして、扈三娘が投降し、
仲間に加わることに。
宋江は、王英のことを思い、
彼と扈三娘を結ばせた。
その後は、夫婦揃って戦場に立った2人。
王英も彼女一筋で、
かつての女へのだらしなさは
収まったかに思われた。
しかし、田虎(でんこ)の戦いで、
作中屈指の美女とされる将軍、
瓊英(けいえい)と戦い、
以前の悪癖が再燃して敗北。
最後まで、美女を前にすると、
闘志が削がれてしまう王英であった。

淮安市盱眙県に位置する鉄山寺。
後漢時代末期、
漢族最初の僧侶である厳仏調が建立した

王英が育った江蘇省淮安市。
かつては両淮と呼ばれた地域の一部で、
漢代の名軍人、韓信(かんしん)や
『西遊記』の著者とされる、
呉承恩(ごしょうおん)の出身地として名高い。
また、淡水魚料理などに代表される、
淮揚菜の本場としても知られる。
京杭大運河が流れる、
風光明媚な同地に足を踏み入れれば、
梁山泊の義に、女性への情に、
この地を奔走していた
王英の姿が浮かんでくる。

アクセス
①上海虹橋空港から空路にて
淮安漣水空港まで約1時間
② 上海虹橋駅から徐州駅まで
高速列車で約4時間、2等席200元。
徐州駅から淮安駅まで空調快速列車で
約2時間半、硬座33元


~上海ジャピオン2012年11月23日号

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