ウルフ初の列車移動

オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。今、チベット自治区へ、青蔵鉄道の夜行列車に乗って向かってるんだけど、今日は念願だったラサへようやく行けるんだと考えたら、身体がウズウズしてきてあんまり眠れなかったぜ。

今どの辺を走ってるんだろうな。本当だったら、安多県や当雄県、堆龍徳慶県も自転車で走りたかったんだが、個人じゃチベット自治区に入れないからな～。景色だけ見て楽しむとしよう、トホホ…。ん、何だか息苦しくなってきたな。この辺は標高が２０００～３０００㍍は軽く超えてるっぽい。どおりで車内に酸素マスクが備え付けられてるわけだ。

おっ、右手に見えるあの真っ青な湖は「ナムツォ」だな！　遠目だけでも見られて最高だぜ。

 

念願のラサ市内へ

つ、ついにラサ市に到着だ！　ここは、チベット高原の中部に位置し、世界最高鋒のヒマラヤ山脈の北部にある、チベット族が多く住む都市なんだ。市内中心部でも海抜３７００㍍超らしいからな、富士山とほぼ同じ高さじゃねえか。

よし、自転車旅再開！　標高が高いから、息苦しいぜ…。でもラサに来たら、やっぱりここ「ポタラ宮」だよな。世界遺産に登録されてて、面積や高さが最大規模の寺院だって言うし、ここまで来て見なきゃ損でしょ。うっひょ～、ラサ市内も一望できて圧巻だな。

ふう～、ようやく国道１０９号の最終地点にゴール！　途中列車を使うっていう、自転車を途中降りなきゃなんないハプニングはあったけど、それはそれで楽しかったぜ。さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ！

～上海ジャピオン2016年07月08日号