寧夏回族自治区へ

オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。厳しい荒野が続く今回の旅。あー、ツラいぜ。ぐだぐだ言っても仕方ない、今日もペダルを漕ぐか。

おっ、あれは何だろう。土でできた家か！　「窯溝郷」って言うのか。家の中は土埃がひどそうだし、この辺に住む人は大変だな。

ふう～、ようやく東勝区に到着したぜ。ん？　高原の中に見えるやけに真っすぐな道になっているな。へえ～、「秦直道」か。秦の時代に皇帝が進むために整備された道路らしく、今で言う高速道路みたいな感じだな。

次の目的地である寧夏回族自治区・石嘴山市まであと３４８㌔もあるのか…。仕方ない、ここは奥の手、ヒッチハイクだ！

 

 いざ〝乗駱〟体験

無事にヒッチハイクできたおかげで、早く寧夏に到着できたぜ。回族の自治区だけあって、肌の色が濃くて、顔の彫りが深い人が多いな。とりあえずムスリム料理を食べてから、市内の観光でもしますか。

この大きな湖はキレイだぜ。「沙湖」って言って、国家５Ａ級にも認定されてるのか。周りには自然保護区もあって、癒されるぜ～。それにあのデカくてゴツゴツした山は圧巻だな。「賀蘭山脈」か、黄河に面するこの山脈がクチバシのように突き出してるから、この地を「石嘴山」と呼ぶんだな。土地名の由来は、以外に面白いな。うわっ、ラクダがいるじゃん！１度ラクダの背中に乗ってみたかったんだよな。うん、ゴツゴツしてるけど、体毛がフカフカしてて気持ちい～。

本当はこのままラクダに乗って先に進みたいところだけど、マイバイクに乗り換えることにしますか。さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ！

～上海ジャピオン2016年05月27日号