連雲港からひたすら西へ
オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。う~ん、青い海に青い空、今日も天気サイコー。って、まだ連雲港市にいるオレ。実はここからスタートするよさげな道を見つけちゃってさ、もうちょっと旅したくなっちまったんだ。というわけで、ここから西にグーンと伸びる国道310号を今日から走るぜ。
お、なんだなんだ、観光地っぽいところがあるぞ。ここは「艾山」って言って、昨日行った連雲港市の「花果山」、これから行く徐州市の「雲龍山」と合わせて〝蘇北三大名山〟と呼ばれてるんだって。でも自然の風景がウリな「花果山」と違って、ここは寺が一番の見どころっぽいな。オレは興味ないからパスでいいや。
〝中国一〟が好きな都市
そろそろ徐州市中心が見ててきた。うへ~、デケェ街。市の中心を京杭大運河っていう河が流れていたり、市の中心をぐるっと高架路が走ってたりして、なんだか街の構造が上海と似ているな。丸い展望スペースが付いたテレビ塔「徐州電視塔」まであるし…。
調べてみたら徐州市には、中国初、とか中国一の施設が多いんだって。そのうちの1つに中国初の「水下兵馬傭陳列館」があったから気になったんで来てみたけど…、マジで湖の上に博物館が建ってる。んで、ここの地下に、すぐ隣の「獅子山楚王陵」で発掘された約2150年前の兵馬傭が展示されていいるってわけか。ん~、兵馬傭は何度見ても圧倒されるけど、なんで湖の下に展示しようと思ったのかはナゾのままだぜ。ま、見どころがたくさんありそうなところだし、明日もじっくり観光しようかな。さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ!
~上海ジャピオン2017年7月21日発行号