アジア一の蔵書量
オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。さ~て、〝中国一〟のものが多い都市、徐州市2日目。今日は〝アジアで一番デカい〟アニメの博物館「徐州動漫博物館」か、同じくアジア一の淡水水族館「徐州水上世界」のどちらにいくか迷ったんだけど、オレはやっぱアニメの方に興味あり。というわけでやってきた「徐州動漫博物館」、さすがアジア一を謳うだけあって、規模がハンパねぇ! 所蔵する漫画は50万冊、日本やアメリカの作品も揃えているから、ここの図書館で一日本読んで過ごせそうだぜ…おっといけねぇ、道草食ってないで次の街に向かわなきゃ。
ふぅ、ふぅ…次の街「商丘市」まで、平坦な一本道なのはいいんだけど、とにかく暑い。そばを通るトラックの排気がモワッとして堪んねぇぜ。アスファルトが陽炎でユラユラしてる…こまめに休憩しながら進まなきゃ、ぶっ倒れそうだ。
長寿の秘訣はこの料理?
やっとのことで「商丘市」に到着。ここも結講大きな都市だなー。商丘市は河南省の一番東にあるんだけど、山東省、江蘇省、安徽省と3つの省と接していて、昔から交易が盛んなところだったらしい。そしてもう一つ…市の西にある夏邑県は〝中国長寿の里〟として有名なんだって。何でも、土地にヨウ素や亜鉛が豊富に含まれていて、身体にいいのが長寿の理由だとか何とか。あれ、そんな夏邑県の名前が付いた「夏邑湯」なる料理があるぞ。牛肉に鶏肉、羊肉が入った麦粥か…。いかにも健康になりそうだ。じゃあ今日のところはこれを食べて、疲れた身体を癒すとしますか。さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ!
~上海ジャピオン2017年7月28日発行号