目指すは茶の名産地

オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。上海に住んでる友達から、雪降った、さむ～いなんてメッセージが届いているんだけど、こっちは今日も最高気温22度。ポカポカ陽気で、春節は寒さ厳しい上海に帰るよりも、こっちでのんびりした方が楽しい気がしてきた…。ま、何はともあれ、国道完走はしっかり果たさないとな。

そういえば昨日、南澗彝族自治県の山に住むという、絶滅危惧種のサル「ヒガシクロテナガザル」を探してみたんだけど、案の定見つからなかったや（笑）。気を取り直して次の街へ出発しますか。

次の街「臨滄市」は国内有数の茶の生産地。緑茶はもちろん、雲南紅茶やプーアール茶もたくさん作っているんだって。あとマカダミアナッツが国内一の生産量なんだとか。ちょ～っとここから距離があるけれども、着いたらおいしい茶を片手にティーパーティーができると信じて、頑張って漕ぐぜ。

 少数民族が住む原始村

ふう～、やっと到着。おぉ～、思った通り茶葉がたくさん売られていて、いい香りがここまで漂ってくる。市中心部にある「茶文化風情園」で、国内各地の茶を飲み比べたり、淹れ方を学んだりできるらしいから、そこに行ってみようかな～。あ、そうそう、市中心部からもっと西に行くと、新石器時代に描かれたという壁画「滄源崖画」や〝中国最後の原始的村〟と呼ばれる「翁丁佤寨」があるんだっけ。少数民族の「佤族」が暮らしている村で一晩過ごしてみたいけど、突然行って断られてもヤベエし…。今日一晩、周りの人に情報もらってから考えよ。さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ！

～上海ジャピオン2018年2月2日発行号