夏は、外で、ひと休み。
灼熱の夏まっさかりの上海。昼間から遊びに出かけるのはうんざり?
そんな時は、すこ~し穴場な屋内スポットで気軽に楽しんでみよう。
暑さを避ける休憩地として、マンネリ気味な夏のスパイスになるはず!
【上海郵政博物館】
オールド上海のパノラマ
個性派の博物館を歩こう
記録的な猛暑が続く上海、夏バテには気をつけたい。
「昼間は暑くて部屋から出たくない」「観光スポットは行き尽くした」「そもそも上海に飽きてきた」――そんな言葉が出るようなら、あなたの心も夏バテ気味。
そこで編集部が、体力・気力がなくても楽しめる、夏の〝ひと休み〟スポットをご紹介。レストランやバーへ出かける前に気軽に立ち寄れば、きっと夏の思い出になるはずだ。
上海が〝博物館天国〟と化しつつあるのはご存知だろうか。銀行、公安、中医、昆虫、乳業……ここ数年、個性的でヘンな博物館が続々生まれている。中でも、外灘や南京東路から徒歩10分、食事や買い物のついでに寄りやすいのが「郵政博物館」だ。
「なんだか地味かも」と思うのは早計。もちろん郵便に関する展示品が並んでいるが、むしろ見どころは展示スペースの外。
館内には天窓つきの中庭があり、古い馬車、自動車、飛行機のレプリカが配され、映画のセットのような世界が再現されているのだ。同館そのものも保護文化財だが、この中庭の眺めは特に壮観で、オールド上海の雰囲気をたっぷり味わえる。
そして屋上からは、蘇州河の悠々とした流れ越しに外灘の景色が一望! 観光客も少ない展望スポットの穴場なのだ。たまには上海の街を見下ろして観光気分に浸ってみよう。
【上海郵政博物館】
TEL 6362-9898
住所 北蘇州路250号
営業 9時~17時(入場は16時まで)、月火金は休み
価格 大人8元、学生4元(ただし現在は無料で開放中)
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上海城市規劃展示館
人民大道100号
電話: 6372‐2077
数多い博物館の中でもクオリティが高いのがここ。2020年の上海を予測した巨大ジオラマは一見の価値アリ。
中国文化に癒されたい
【EV中医物理治療中心】
気軽に中医体験
夏バテ解消の近道
暑い、だるい、疲れた……。そんな夏バテ真っ最中な人には、癒しと健康の〝ひと休みスポット〟をご紹介。
そもそも夏バテは身体のSOS。せっかく中国にいるなら、「中医」で体質改善を目指したい。そこで初心者にオススメなのが、簡単に体験治療ができる「E.V中医物理治療中心」だ。
治療は、まず15~30分の問診からスタート。そこで個人に合わせて「針灸」「刮?」などのメニューを提案してくれる。治療は60~90分ほど。マッサージ気分の気軽さだ。もちろん、その後の長期治療も可能。
各種資格を持つEvian先生は、中国語・英語に加え、片言ながら日本語も話せる。雑誌で紹介され、徐々に人気を集めているここで、ひと休みのついでに夏バテ解消を狙っては?
【EV中医物理治療中心】
TEL 6276-3815
住所 陜西北路 財富時代大厦322室
営業 10時~19時(土曜休み)
価格 160元~
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上海人名保健中心
日本人が常駐する、本格的な中医マッサージといえばここ。「脊髄反射療法」など専門的なメニュー多数。仙霞路320号?達大厦3階、電話6295-1189。
【桃源郷写真館】
日常に変化を
体には癒しを
暑さを嫌って外出しないと、日々がマンネリに……。そんな夏に刺激を与える変化と、暑さにうだる体を回復させる癒しが、「桃源郷」では同時に叶う。
日本人の定番ともいえる写真館だが、最大の特徴はマッサージ施設が併設されている点。
まずは、約50着の衣装から好きなものを選び、普段のあなたを開放してみよう。王朝の姫になるか、租界時代のモダンを演出するかはあなた次第。マンネリを吹き飛ばした後は、マッサージでじっくり癒されたい。
【桃源郷写真館】
TEL 6322‐6883
住所 南京東路479号新世界休閑港湾5階
営業 11時~24時
価格 198元~
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梨園影像
京劇専門の変身写真館。もちろんメイクも京劇風! 衡山路17弄上海京劇院総合楼3階、電話6437-3549。
【頤和茶館】
お茶請けに囲まれて
涼やかに過ごす1日
喉の渇く上海の夏、ひと休みする場所と言えば茶館は外せない。友人と、家族と、恋人と、1日ゆっくり過ごす楽しみは日本では味わえない贅沢だ。
そこで大切なのは、やはりお茶請け。浦東にある「頤和茶館」なら、なんと約100種類のお茶請けがビュッフェ形式で利用できる。水を杭州から取り寄せるなど、茶の味へのこだわりも、もちろん一級。茶一杯(68元~)とお茶請けをお供に、読書やおしゃべりなど、中国式の優雅なひと休みを過ごそう。
【頤和茶館】
TEL 5877-7797
住所 花園石橋路158号
営業 10時~18時(昼)、18時~翌2時(夜)※18時を境に客を入れ替えるが、再度茶を注文すれば継続利用可。
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唐韻茶坊
衡山路駅前の竹林の奥にある、雰囲気満点の茶館。まさに隠れ家!? 衡山路199号、電話3406-0126。
アートの風に涼みたい
【上海当代芸術館】
人民公園のオアシス
上海を感じるひと休み
空調の効いた1、2階で暑い日常から離れた別世界を楽しみ、3階のカフェでくつろぐ――そんな〝ひと休みスポット〟が人民公園にある。2年前にオープンし、国内外の最先端アーティストの企画展を行っている「上海当代芸術館」だ。
全面ガラス張りの涼しげな外観は、陽射しの照りつける人民公園にあって、まさにオアシス。3階のカフェにはテラスがあり、見晴らしも素晴らしい。
展示は数週間で入れ替わる。参加型や漫画形式など、肩肘張らず楽しめるものが多い。
人民公園といえば、観光アテンド、ラッフルズでの買い物、大劇院での舞台観賞などで、行く機会は多いはず。そのついでに立ち寄り、盛り上がる昨今のアートシーンを感じるのも、上海ならではのひと休みだ。
【上海当代芸術館(MoCA)】
TEL 6327-9900
住所 南京西路231号人民公園7号門
営業 10時~18時(水曜のみ~22時、3階のカフェは毎日~22時)
価格 大人20元、学生10元、身長1m以下の児童無料)
※内容はwww.mocashanghai.org/で確認できる。8月8日までは国内アーティストらによる「地軸転移」展。
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上海多倫現代美術館
アーティスト交流の場にもなっている現代美術館。魯迅公園南の「文化名人街」にあり、散歩のついでにもぴったり。多倫路27号、電話6587-2530。
【上海城市雕塑芸術中心】
午後をアートに過ごす
廃工場のカフェタイム
2005年、淮海路の廃工場が「上海城市雕塑芸術中心」というアートスポットとして再生した。ここのポイントは、カフェなどの飲食施設があること。午後のコーヒーを飲む場所に迷ったら、ぜひ訪れよう。
無数の彫刻アートと、それ自体が作品のような展示場との奇妙なバランスが面白い。企画展もあり、19日(日)からは日本のアニメ・漫画などを展示。空調は無きに等しいが、上海の颯爽としたアートの風は、心地よいひと休みになるだろう。
【上海城市雕塑芸術中心】
TEL 6280-7844
住所 淮海西路570号
営業 10時~16時(月曜休み)
※内容はwww.sss570.comで確認できる。8月19日からは、日本の文化庁メディア芸術祭上海展がスタート
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M50
無数のアトリエとギャラリーの集合。蘇州河沿いの工場跡という場所も面白い。莫于山路50号、電話6266-3639。
【中華五千】
中国の歴史を美麗な舞踊で再現する舞台劇。毎晩上演。
TEL 5882-8888
住所 世紀大道1号東方明珠塔8号門
営業 19時半~20時半
【劉海栗美術館】
古北から気軽に寄れる美術館。中国歴代の芸術作品を収蔵。
TEL 6270-1018
住所 虹橋路1660号(×水城南路)
営業 9時~16時(月曜休み)
【プレイヤーズ・アリーナ】
SEGAのゲーム機が楽しめるアミューズメントセンター。
TEL 6358-8888
住所 南京西路2-68
号上海新世界城9階(×西蔵中路)
営業 10時~22時
【マダムタッソー蝋人形館】
世界の有名人そっくりな蝋人形たちがぎっしり集う。
TEL 6358-7878
住所 南京西路2-68
号上海新世界城10階(×西蔵中路)
営業 10時~22時
【上海児童博物館】
子供が楽しめる博物館。展示品のおもちゃで遊べる。
TEL 6278-3130
住所 宋園路61号 宋慶齢陵園そば(×虹橋路)
営業 8時半~17時(入館は15時半まで、月曜休み)