テニスが上海を熱くする

テニスが上海を熱くする


フェデラーの優勝で幕を閉じた昨年の「テニス・マスターズ・カップ」
それから1年。ことしも男子テニス界のスターたちが上海に帰ってくる
激闘が繰り広げられる灼熱の8日間。11月11日(日)、その幕が上がる


全試合が決勝戦
激しい攻防をその目で


ここ上海で、男子テニスのオールスター戦ともいうべき大会が開催されることをご存知だろうか?
その大会の名は「テニス・マスターズ・カップ」。ATP(男子プロテニス)シリーズを1年間戦い抜き、その総合ポイントで「シングル」、「ダブルス」の各ベスト8に入った選手たちのみが参戦する。出場する各上位8組は予選で総当り戦を行い、準決勝、そして決勝へと駒を進める。予選といっても、出場するのはいずれも世界ベスト8入りの男子テニス界のスーパースター。いきなり、他大会の決勝クラスの対戦が実現するのが最大の魅力だ。
 また、ことしの大会では、例年よりショー的な要素を大幅強化。大会プロジェクトマネージャーのレオポルド・グアリン氏も、「例えば、選手入場時には音楽とレーザービームで盛り上げ、会場入口には兵馬俑のような出場選手の像を並べ、観客をお出迎えします」と意気込んでおり、その演出にも注目したい。
 大会会場は、郊外にあるアジア最大級のテニススタジアム「上海旗忠森林テニスセンター」。そこに響き渡る、世界最速サーブの風を切る音、選手たちの雄たけび、割れんばかりの拍手と歓声――。テニスファンのみならず、上海にいるというチャンスを活かして、ぜひ足を運び、その瞬間世界で一番熱い会場の空気を肌で感じてほしい。
なお、2005年から上海を舞台に開催されてきた「テニス・マスターズ・カップ」は、2009年以降、会場をロンドンに移すことが決まっている。これだけの大会が目の前で見れる、その残り僅かなチャンスを見逃すな!

見逃せない! 注目選手


【皇帝 ロジャー・フェデラー】
生年月日:1981年8月8日 国籍:スイス 身長:185㎝ 体重:80㎏ 利き手:右利き プロ転向:1998年
ATPシングルランキング:1位 主な成績:全豪オープン優勝(2004年・2006年・2007年)、ウィンブルドン優勝(2003年~2007年)、全米オープン優勝(2004年~2007年)、全仏オープン準優勝(2006年・2007年)


連覇を狙う絶対王者

ウィンブルドン5連覇、全米オープン4連覇、全豪オープン3勝。2004年2月に世界ランキング1位を掴んで以来、その座に君臨し続けている。サッカー界のマラドーナやバスケット界のM・ジョーダンのように、彼もまた神の領域にまで達したプレイヤーのひとりだ。プレイスタイルはまさにオールラウンダー。すべてのショットがパワフルで、なおかつ1打1打を教科書のような美しいフォームで的確なコースに放つ。緩急もスピンも自由自在。彼が一見楽々と打ち返しているショットは、どれもが世界最高レベルのショットとなって、相手コートに鋭く突き刺さる。また、ジュニア時代はラケットを叩きつけるほど激しかった性格も今では王者の貫禄と品格を漂わせ、接戦になるほど高い集中力とパフォーマンスを発揮する。死角があるとすれば、彼の体調。ことし10月初旬に東京で開催されたAIGオープンを、極度の疲労を理由に欠場している。だが、過去に3度今大会を制しているだけに、復調すれば優勝候補。ことし7月には、早くもテニス・マスターズ・カップへの出場を決め、「タイトル防衛のために再び上海に行くことを楽しみにしている。昨季は上海での優勝で完璧な締めくくりができた」と、声明を発表している。史上最強の絶対王者のテニスを目の前で見ること。それは数年後、彼がラケットをおくとき、とてつもない財産に変わるだろう。


【土の覇者 ラファエル・ナダル】
生年月日:1986年6月3日 国籍:スペイン 身長:182㎝ 体重:75㎏ 利き手:左利き プロ転向:2001年
ATPシングルランキング:2位 主な成績:全仏オープン優勝(2005年~2007年)、ウィンブルドン準優勝(2006年・2007年)


偉大なるナンバー2

フェデラーがまだ手にしていない全仏オープンのタイトル。決勝まで進んだ彼を2年連続で阻んだのがナダルだ。土コートでは、81連勝するなど抜群の強さを誇る。フェデラーに対しても8勝5敗。今回の頂上決戦では結果は?フェデラー対ナダル。これが今男子テニス界で最も話題を集める対決だ。

【新星 ノバク・ジョコビッチ】
生年月日:1987年5月22日 国籍:セルビア 身長:187㎝ 体重:80㎏ 利き手:右利き プロ転向:2003年
ATPシングルランキング:3位 主な成績:全米オープン準優勝(2007年)、ウィンブルドン・全仏オープンベスト4(2007年)


急成長する新星

ことしに入り急成長。4大大会では常に上位に食い込む躍進を見せ、8月にカナダで行われたロジャーズ・マスターズでは、フェデラー相手に大金星を挙げた。試合ごとに成長する新星は、上海でカナダの再現を狙う。


【双子ダブルス ブライアン兄弟】
生年月日:1978年4月29日 国籍:アメリカ プロ転向:2003年
・ボブ・ブライアン
身長:193㎝ 体重:87㎏ 利き手:左利き
・マイク・ブライアン
身長:190㎝ 体重:84㎏ 利き手:右利き
ATPダブルスランキング:1位
主な成績:全豪オープン優勝(2006・2007年)、全仏オープン優勝(2003年)、ウィンブルドン優勝(2006年)、全米オープン優勝(2005年)


3年振りの戴冠へ

双子ならではの息ピッタリなプレイが特徴。05年~06年には4大大会の決勝に7回連続進出する活躍を見せ、ことしも全豪オープを制している。今大会は03年・04年と連覇。上海の舞台では優勝していないが、ことしはランキング1位と好調。3年振りの戴冠を目指す。
なお、ふたりはバンドを組んで音楽活動中。昨年はテニスのほか、野外ライブでも上海の会場を盛り上げた。

ここまで紹介した選手は、すでに今シーズンのランキングベスト8入りを果たし、出場を決めている強豪たちだ。
そのほかに、10月8日時点でATPランキングの上位にいる選手は、シングルではことしの全仏・全米オープンでベスト4に残ったニコライ・ダビデンコや、世界最速のサーブが武器のアンディ・ロディックら。出場選手は、10月29日に開幕するBNPパリバ・マスターズなどの結果を待って、発表される。

いざ、試合会場へ!



チケットとアクセス

テニス・マスターズ・カップのチケットは、左図のように、日程と座席によって料金が異なる。購入は、市内の各チケット取扱店やウェブサイトで可能。ただし、10月14日現在、左記チケット予約番号では、決勝と準決勝が開催される17日(土)と18日(日)の「A+」と「A」のチケットはすでに売り切れで、「B」チケットも残り僅か。予選のチケットを購入する場合も含め、とにかく早めに予約するのがベターだ。
 会場となる「上海旗忠森林テニスセンター」は、05年夏に完成したばかりのアジア最大級のテニスセンター。ドーム型で開閉式の屋根を持ち、ことし8月にはアヴリル・ラヴィーンのコンサートなどが開催されるなど注目を集めている新施設だ。場所は市中心部から南西に約27㌔。市内からなら、地下鉄1号線の終点「?庄」で下車し、そこからタクシーで約10~15分。開発区の中で、一際目を引く建物がそれだ。
 会場の周りには、カフェや中華料理レストランなど食事ができるテントが並ぶ。ここには、「クレイジーファンエリア」と呼ばれる、フェイスペインティングなどのサービスをするエリアも登場する。そのほか音楽エリアもあり、昨年は、ダブルス出場のブライアン兄弟がここでライブを慣行。彼らはことしも出場するだけに、また盛り上げてくれることを期待したい。
 なお会場では、試合中でもフラッシュを使用しなければ、撮影可能。カメラ持参で、お目当てのプレイヤーの雄姿をしっかり映そう。また、応援パネルなどを持ち込むと、TV中継にも映りやすくなるかもしれない。
 生で見るテニスの華麗でスピード感溢れる攻防は、初観戦の人でも充分楽しめる迫力がある。会場でしか味わえない興奮と感動を、ぜひ体感してほしい。

テニス・マスターズ・カップ スケジュール
日程           時間        プログラム
11.11(日 )       14:00~     シングル予選
             (前試合終了次第) シングル予選
             (前試合終了次第) ダブルス予選
             (前試合終了次第) ダブルス予選
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11.12(月)~16(金)   15:00~     ダブルス予選
             17:00~      シングル予選
             19:30~      シングル予選
             (前試合終了次第) ダブルス予選
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11.17(土)        13:30~     ダブルス準決勝
             15:00~      ダブルス準決勝
             17:00~      シングル準決勝
             19:30~      シングル準決勝
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
11.18(日)        13:30~      ダブルス決勝
             16:00~      シングル決勝
※試合開始予定時間は、前試合の終了時間により、異なる場合があります
※シングル、ダブルスともに予選は2グループに分かれてのリーグ戦。準決勝以降はトーナメント形式


~上海ジャピオン10月19日発行号より

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