痛快、インドアスポーツ体験!

球速最高120㌔
動体視力を鍛える
取材班が最初に訪れたのは、
虹橋盛世蓮花広場にあるバッティングセンター、「無限棒球」。
同店では、初心者向けの65㌔や90㌔、
中・上級者向けの100㌔、120㌔と、
4つの球速があり、老若男女問わず楽しめる。
90~120㌔は球速別に1つずつスタンドがあり、
65㌔だけは2つのスタンドを利用可。
「まずはウォーミングアップに100㌔でも打つか」
と強気な調子で言うのは、今回の体験者・ケン。
野球の経験はほとんどないが、
大学時代はワンダーフォーゲル部に属し、
ハードなトレーニングを積んでいたので、
体力には自信があるという。
前の人が利用し終わり、店員の誘導で、
張り切って打席に立ったケン。
最初は感覚がつかめず、
球が投げられてもバットを振ることさえできなかったが、
次第に打つタイミングとコツが分かり、
連続で球をヒットさせていく。
その後も空振りすることなく、
確実に打ち返し、余裕の表情さえ見せた。
100㌔の25球を完璧に打ち終え、
すっかり気をよくしたケンは
果敢にも最速の120㌔に挑戦。
しかし、さすがは最速。
予想以上に球は速く、
100㌔で磨いた選球眼もここでは威力を発揮せず、
かろうじて当たってもゴロだったりと、
不甲斐無さを感じるばかりだった。
最後は8連続空振りに終わったケン。
だが、久しぶりに身体を動かし、
動体視力を鍛えられたことに快感を覚えた様子で、
「もっと打つ!」
とねばるケンを強引に連れ出す取材班であった。

目指すはゴールド10点
力の抜き加減が重要
バッティングで身体のウォームアップも済み、
2つ目に訪れた所は、
インドアアーチェリーが楽しめる「領域射箭台球館」。
アーチェリーは、弓で射った矢の、
標的に刺さった箇所の合計得点を競う競技。
最高点は、「ゴールド」と呼ばれる中央の10点で、
外に向かって1点ずつ下がり、
最低が一番外の1点となる。
アーチェリー未経験のケンは、
手順が分からず戸惑っていたが、
常時、後ろでプレイヤーを見守るインストラクターが
サポートしてくれた。
まず基本的な姿勢や射ち方を教わったあと、
プロテクターのアーム及びチェストガードと、
指を守るグローブを装着し、いよいよプレイ開始。
緊張からか、ケンはやや震えながら弓を持ち、
弦を引くが、どうも肩に力が入ってしまい、
1本目は的の外に。
そんなケンに、インストラクターは
「左右の肩を同じ高さに保ち、左肘をやや手前に曲げる」、
「ボウ(弓)に付いているサイトピン(照準点)
をしっかり的にあわせる」と助言。
3本、4本と射るうちに、
矢が確実に的の枠内に刺さりだし、
ケンもようやく気持ちが乗ってきた。
そのままいい調子で矢を放っていたケンだが、
的のセンターにはなかなか刺さらない。
すかさず、「瞬間的に力を抜くことがコツだよ」
というインストラクターのアドバイスが入り、
8発目にようやく10点のゴールドへ的中した。
結局、ゴールドは12本中2本しかなかったが、
初めてにしては上出来のスコア。
満足気に、店を後にするケンだった。

対戦型で楽しむ球技
前後左右に駆け巡る
前2種目では主に上半身を動かしたので、
ここからは全身運動をしようと、
次に向かったのが西郊体育中心のスカッシュコート。
スカッシュは四方を壁に囲まれた空間の中、
2人で対戦する競技。
ボールを前壁の0・46㍍以上4・57㍍以下の
高さの範囲内に打ち、
跳ね返った球を1バウンド以内で打ち返す、
というのがルールだ。
また、跳ね返った球がどこに落ちても打ち返す必要があり、
前後左右機敏に動くことが求められる。
中学校時代は卓球部だったというケン。
球を打ち合う点で、
スカッシュも卓球と似ているので楽勝、
と高をくくっていた彼に、
対戦相手として現れたのが、
同スカッシュ館の管理人を5年務める周さん。
早速ケンがサーブし、5ゲームの対戦が始まった。
卓球の経験者だけあって、
ケンの球に反応する速さは見事であったが、
昼休みは毎日練習するという周さんの上手さも並々ではない。
どんな速い球が来ようと、
リズムを崩さず確実に追いついて球を打ち返すのだった。
10分以上、ラリーが続いたが、
真っ直ぐ壁に打ち返すケンに対し、
周さんは壁の隅を狙い、ケンを巧みに翻弄。
最初こそ互角の戦いを見せていた両者だが、
コートじゅう駆け回っていたケンに疲労が出始め、
徐々に点差が開いた。
結局、周さんに3ゲーム先取され、完敗を喫した。
相手に振り回された形だったが、
久しぶりに全身を思いきり動かせて爽快な表情を浮かべるケン。
そんな彼の気持ちは、早くも次の場所へと向かっていた。

?

格闘技&ダンス
音楽に合わせて踊る
スカッシュで少し疲れ気味のケンを連れて
最後に向かったのが、
ブラジルの腿法「カポエイラ」を教える
「カポエイラマンディンガ上海(巴西戦舞?波耶拉)」。
カポエイラは、ブラジルの奴隷の護身術から生まれ、
楽器の演奏に合わせて足技などを披露するスポーツだ。
ただ、相手に蹴りなど攻撃を加えるのではなく、
相手に触れずにプレッシャーをかけることがルールとされる。
教室で授業が始まると、
講師たちが楽器を叩き始め、
生徒がそれに合わせて歌いだした。
ケンも見よう見まねで歌い、場の雰囲気を楽しむ。
その後、20分程ストレッチをし、
始まったのがカポエイラ演舞だ。
皆で円陣を組み、楽器演奏と歌が鳴り響く中で、
円陣の手前から順に2人が戦う。
その間も、初心者のケンは
先輩のメンバーに指導してもらい、
基本的な動きや蹴りのかわし方、
逆立ちの見せ方などを真剣に教わる。
そして途中から円陣に加わると、
ついに出番が回ってきた。
教わった通りに動いているつもりでも、
逆立ちするつもりが力みすぎて前転したり、
相手の蹴りが来てもかわせなかったり、
と初心者丸出しの動きを見せるケン。
しかし、その一生懸命な様子が周囲に伝わり、
講師や生徒から惜しみない拍手が起こった。
武術ともダンスとも一概に言えない同スポーツに
挑戦できたことに喜んだケンだったが、
久しぶりの激しい運動で全身が筋肉痛になったようだ。
痛みでぎこちなく歩くケンを連れて
帰路につく取材班であった。

?~上海ジャピオン02月17日号

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