みんな気になるおカネの話

日本と同様、
中国でも口座を持っている銀行以外で
お金を引き出す際には、手数料がかかる。
しかし明細を見ても、
どこにも「手続費(手数料)」といった記載はないし、
「一体いくらなのかしら…」、
「もしかしてタダ?」と思っている人も多かろう。
しかしチリも積もれば山となる。
意外とバカにはできないのだ。
他行のATMだけでなく、
他都市にある同じ銀行のATM、
または窓口で下ろす場合も、
実はそれぞれ手数料が引かれている。
「私の口座は大きな銀行にあるから、
どこの町でも困らないわ~」と思っているアナタ。
手数料は1回毎にかかるので、
ある程度の額をまとめて下ろした方がいいかもしれない。
これまでに支払った手数料を計算してみる…
のは悲しいのでオススメしないが、
気になる場合はネットで
「跨行取款(kua4 hang2 qu3 kuan3)」、
「手続費(shou3 xu4 fei4)」と検索してみよう。
主要な銀行の手数料一覧が見られる。

三井住友銀行、東京三菱銀行、
みずほ銀行、シティバンク…。
〝Plus〟や〝Cirrus〟のマークが付いた
国際キャッシュカードやデビット・カードは、
海外へ行く時の強い味方だが、
手数料が変則的。
1回下ろす毎に引き出し手数料がかかる上、
両替手数料(海外事務手数料)がプラスされる。
例えばみずほ銀行なら、
「引き出し手数料210円/回+両替手数料約5%」、
シティバンクは「引き出し手数料210円+両替手数料約4・5%」。
さらに、口座内の預金額が一定以上ないと、
毎月「口座維持手数料」が差し引かれる場合もある。
残高が気になるのはモチロンのことだが、
うっかり預金額がこのラインを下回ったら…
と考えると、ウカウカ気軽に引き出せない。
国際キャッシュカードは
手数料の規定も変わることがあるので、
マメにチェックし、賢く利用したい。

中国政府は、
昨夏に施行された「社会保険法」に基づき、
中国国内で就労する20万人超の外国人に対し、
社会保険料徴収を始めている。
これにより、従来、任意加入とされていた、
「従業員基本養老保険(年金保険)」、
「従業員基本医療保険(通院治療費)」、
「労働災害保険」、「失業保険」、
「生育保険(出産保険)」に加入しなければならなくなった。
しかし、
日中間では「社会保障協定」が締結されていないため、
駐在員など、
日本でこれらの保険を継続して
支払っている人にとっては二重払いとなってしまう。
また、個人の負担額も日本と比べて大きく、
問題は様々だ。
ちなみに、北京市では昨年11月より徴収を開始しているが、
上海ではまだ未定。
なお中国在住の外国人の間では、
医療費を全額負担しないために、
海外旅行保険や民間の
入院・医療保険を利用している人が多いのが現状だ。

日本にはない代表的な税制が、「増値税」。
日本の「消費税」と同じようなものと考えられがちだが、
決定的に違うのが、
消費税は最終的に
消費者が商品を購入する際に課されるのに対し、
増値税は商品の販売以外に、
加工・修理サービスの提供、
輸入を行う場合にも適用されるという点。
基本税率は17%で、
穀物や食用植物油、飼料、農薬など
一部の商品は13%。
販売商品には内税として課されている。
なお、企業や店舗の場合、
「販売金額×増値税率」から
「仕入金額×増値税率」を引いたものが、
実際の納付税額となる。
製造業の場合でも、
原材料を仕入れた際に増値税が課される。
ただし、輸出する商品では還付されるので、
「ゼロ税率」と呼ばれる。
また、小規模企業では、
年商100万元以下の生産・サービス業
及び年商180万元以下の卸小売業に限り、
売上高に税率4~6%をかけたものとなる。

中国では、
日本人を含む外国人がクレジットカードを作るのに、
様々なハードルがある。
銀行のクレジットカードであれば、
同銀行に一定額以上の預金が、
それも長期に渡って維持している場合のみ、
また永住権を持ち、
中国国内の不動産所有証明の提出が必要など、
「もう面倒だから
〝銀聯(口座引き落としのできるデビット機能付きキャッシュカード)〟
でいい!」…と放り出してしまいたくなる。
しかし、探せば作れる方法はある。
例えば交通銀行なら、
居留許可証、就業証明書、
収入証明書があればOK。
車や不動産の所有証明があればなお可。
ただし、初年度は限度額が低いとの情報もある。
また条件面では、
工商銀行や招商銀行、
建設銀行などが比較的作りやすいとのことだ。
ほかには、
全日空や日本航空が発行しているANAカード、
JALカードが作りやすく、
マイルも貯まっておトクとの評判を得ている。

日本から現金を持ち込むには限度額があり、
銀行での外貨引き出しも手数料がかかる。
まとまった額を下ろすのに、
これらの方法と併用できるのが「国際送金」だ。
その方法にもいくつかあるので、まとめて紹介しよう。
まず、ゆうちょ銀行では、
「住所あて送金」と「口座あて送金」の2種類が選べる。
住所あてなら、
国際為替証書などが送られて来るので、
それを持って金融機関へ行けばOK。
ただし、送金額が少なくても手数料は同じである上、
仲介手数料や両替手数料を別途要する。
換金する機関によっては
口座登記料、着金手数料などもかかることも。
現時点で最も安いのは、
FX口座を使って両替し、
中国の銀行口座に振り込む方法。
少々複雑なので、興味のある人は各自調べてみてほしい。
また、ロイズ銀行やシティバンクは口座開設など、
事前の準備が必要なので、
急ぎの送金には向かない。

?

中国国内に住所を有する場合や、
中国国内源泉所得を有し、
かつ短期滞在者の免税規定が適用されない場合は、
外国人であっても所得税の課税対象となる。
納税額は、
個人負担の場合「(当月給料―外国人基礎控除4000元)
×適用税率―速算控除額」、
会社負担の場合は
「【(当月給料―外国人基礎控除4000元―速算控除額)
÷(1―税率)】×税率―速算控除額」で、
計算できる。そのほか、
役員報酬や特許権使用料、
財産賃貸料など、
給与所得以外の所得に関しても、課税の対象になる。
給与所得には、残業手当や、ボーナスもモチロン含まれる。

ここで、
中国における労働法についてもおさらいしておこう。
特に、現地採用者は自分の労働条件に関わるので、
重要なポイントだ。
日本と同様に、
1日当たりの法定勤務時間は8時間、
週当たりで44時間以内。
ただし、条例によって40時間以内と
設定されているところもある。
休日は週当たり最低1日を保障。
日本での残業手当は、「時間外割増25%」、
「休日割増35%」と設定されているが、
中国では「時間外割増50%」、
「休日割増100%」と、
日本に比べてはるかに高い。
さらに、春節や労働節、
国慶節など法定休暇日の労働に対しては、
200%増となっている。
なお、残業時間数は通常1日当たり1時間、
最大で3時間を超えてはならず、
月当たりでは36時間を最長と規定。
また、女性は出産に当たって
少なくとも90日の休暇を取得できるとしている。
労働に関しては、手厚い法体制が敷かれているようだ。
最低賃金の設定は、
深センの1500元から重慶の870元と幅があるが、
政府は2015年までに最低賃金を
現地の平均月収の40%にすることを目的としている。

?上海在住の外国人が、
必ず手続きをしなければならないものの1つに居留届がある。
また入国前にも、
訪問ビザ、就労ビザ、配偶者ビザなど、
ビザ申請も必須とされる。
このビザが切れたまま更新していなかったり、
派出所に居留届を出し忘れると、
罰金や罰則が発生してしまうのだ。
「中国入境出境管理法」の「実施細則」によれば、
罰金は1日当たり100元。
最高で5000元の支払いを命じられ、
さらに、定められた期間内に国外退去しなければならない。
過去には3日以内とされた事例もあるようだ。
そのほか、期限超過が2カ月以上であったり、
ビザやパスポートの偽造、転用など、
警察が悪質と判断した場合には、
10日以内の拘留という規定もある。
また、この措置には、
15日以内であれば、
人民法院に出向いて不服申し立てを行うことができる。
何にせよ、再入国拒否にならないように気を付けたい。

タクシー乗車中の交通事故。
大なり小なり、
中国ではかなり頻繁に起こっている。
流血したり、痛みを伴うなど、
ハッキリとわかるケガをした場合は、
すぐさま警察に届け、
病院で受診するのが必須。
警察には必ず「事故裁定書」をもらうこと。
これがないと、
治療や救急車の費用などが請求できなくなるので注意しよう。
また、事故後24時間を過ぎると、
保険会社から補償が下りないこともある。
手続きが面倒で、
自分で加入する民間保険を利用した場合は、
後から請求はできない。
大きな事故でなくケガもなければ、
別のタクシーを拾おう。
その場合、そこまでの乗車賃を払う必要はない。
ゴネられたら、事故報告も兼ねて警察へ届けるのが◎。
また、その場で
運転手が差し当たりの補償額をくれることもある。
目安は200元と言われているが、
これには特に規定がないようだ。

~上海ジャピオン04月27日号

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