夏は、フライドポテトと、自家製ビール三昧

金メダルに輝いたビール
週末にはBBQと共に
メタボ気味でビールを敬遠している人でも、
ビールを思いっ切り楽しめるバーがある。
上海新国際博覧センター近くの
浦東ケリーホテル上海に入る「ザ・ブルー」。
ここでの注目は、
何といってもローカーボ(低炭水化物)
ビール「スキニー・グリーン」だ。
2011年のビアフェスト・アジアで、
金メダルに輝いたこのビールは、
苦味を抑え、
脂肪として蓄積しやすい「糖質」を大幅にカット。
その淡く優しい口当たりは、
身体に優しい感覚を覚えることだろう。
ほかにも、
同ビアフェストで銅メダルに輝いた
小麦ビール「ホワイト・アント」も、
夏のマストオーダーメニューに君臨する。
淡い金色に輝き、
〝クイーンビール〟という
異名に相応しい上品さを醸し出す。
小麦独特の酸味が効いていて、
夏にピッタリの爽やかさを持っている。
ビールに合わせて頼みたいのが、
定番中の定番
「フィッシュ・アンド・チップス」
(105元+サービス料15%)。
クリスピーなフライドポテトと
白身魚にタルタルソースという、
黄金コンビを口に放り込むと、
ジューシーで爽やかな酸味が口全体に広がり、
ビールが恋しくなること必至だ。
特に、夏季限定ビール「マッシュ」の苦味に、
ピッタリハマる。
毎週土曜日12時~16時には、
「BBQブランチ」
(350元+サービス料15%)があり、
肉や音楽、
ビールを思う存分楽しめる「ザ・ブルー」。
週末はメタボを頭の片隅に追いやって、
ビールと肉でゆっくりのんびり過ごそう。

info
店名 The Brew
住所 浦東新区花木路1388号上海浦東嘉里大酒店1階
TEL 6169-8886
営業時間 11時半~翌2時

種類豊富なビアカクテル
特製タレで暑さよさらば
20種類以上と、
豊富なビアカクテルもさることながら、
飲んだ瞬間に、思わず「これってビール!?」と、
誰もが叫ぶであろうビールを創り出す
「シャンハイ・ブルワリー」。
桃をふんだんに使って作られた
「ピーチ・ヴァイツェン」は、
苦味がほぼゼロで、
女性を魅了してやまない。
小麦ビール「ヴァイツェン」をベースに、
甘い香りの桃を使って作られるため、
この上なくフルーティーなフレーバーを漂わせる。
口に含むと、
桃の甘さと香りが口中に広がり、
〝癒し系ビール〟とネーミングしても良いほどだ。
同系統のサッパリ系小麦ビールも、
夏にはグビグビいきたいもの。
琥珀色に輝く
「虹梅・アンバー・ヘーフェヴァイツェン」と、
チェコスタイルのビール
「ピープルズ・ピルスナー」は、
共に酸っぱい柑橘系の香りと味で、
清涼感を十二分に味わえる。
もっとサッパリ感を楽しみたければ、
ホクホクのフライドポテト
「チャンキー・ウェッジ」(35元)を、
とびきりのサワーソースでぜひ。
スタウト入りの特製アイオリソースが、
夏の暑さを吹き飛ばすことだろう。
程良い甘さの
「スイートポテトフライ」(40元)は、
「ノース・スター・IPA」や
「ブラック・アイド・ベア・スタウト」など、
ホップの苦味の強いビールと合わせたい。
店内には、
ゲーム機などを備えたキッズルームや、
子どもが好きな料理を少量で提供する
キッズメニューも用意。
週末は家族で訪れ、
気ままにビールや料理をエンジョイしよう。

info
店名 Shanghai Brewery
住所 虹梅路3338弄虹梅休閑街21号C
TEL 6406-5919
営業時間 10時~翌2時
※東平路15号にも支店あり

自家製ビールと〝対決〟
KO必至のデカ盛り料理
美味しいビールを安く、
それも浴びるように飲めたら…
そんな願いが叶うバー
「ボクシング・キャット・ブルワリー」。
ここでは、
自家製ビールを2時間以内に、
500㍉グラスで12杯飲めば、
その料金が免除される上に、
非売品のTシャツを貰える
キャンペーンを実施している。
店内では、
6種類の自家製ビールがあるので、
それぞれ2杯ずつ楽しめるという寸法だ。
ただ、その名も
「TKO・インディア・ペール・エール」は、
ホップをたっぷり使い、
オレンジのような香りで飲む人を〝幻惑〟し、
パンチの効いた苦味で〝ダウン〟を奪う。
ラウンドを重ねれば重ねるほど、
〝KO〟負けになること間違いない。
ダウンしたくない人は、
麦芽(モルト)の風味が香ばしい
「ライト・フック・ヘレス」がオススメ。
アルコール度数が4・5%と低く、
スッキリとした喉越しで、
濃い目の味付けのアメリカ料理に良く合う。
特に「チリ・チーズ・フライズ」(50元)
との相性はバツグン。
このフライドポテトは、
前菜にカテゴライズされているものの、
その量とトッピングは、
ただのフライドポテトとしての枠に留まらない。
ビールの濃厚さに応じて、
ポテトの上にドンッ!
と乗るミートソースと小豆、
チーズのトッピングに絡める
サワークリームを調整して頂きたい。
1~2週間毎に新作ビールを提供する同店。
今年の夏は、
自分好みのビールが見つかるまで通い詰めよう!

info
店名 Boxing Cat Brewery 思南公館店
住所 復興中路519号思南公館26A
TEL 6426-0360
営業時間 17時~翌2時(金15時~、土日10時~)
※復興西路82号にも支店あり

ビールの〝研究・実験室〟
1番人気はピルスナー
小ジャレたレストランや
ショップが立ち並ぶ富民路にある
「ドクター・ビア」。
ここは、〝ビール博士〟の下に、
夜な夜なビール好きが集まる〝研究室〟だ。
同店の自家製ビール全種類の
テイスティングセットや、
一部のテーブルにはビアタップを設置し、
来店客が思い思いにビールの
〝研究・実験〟をできるように配慮する。
ビアタップの使用は24時間前に予約が必要で、
20㍑(1900元)と
30㍑(2900元)のタンクを設置することで、
自由にビールを堪能できる。
自家製ビールは、全5種類。
約5週間かけて、
低温でじっくり熟成した「ピルスナー」は、
フルーティーで、程良い苦味と相まって、
引き締まったテイストを醸し出す。
スッキリとしたその味は、
夏一番人気も納得の味だ。
また、焙煎された麦芽(モルト)が香ばしい
「ダークエール」はピルスナーとは対照的に、
ズッシリとした重厚さがあり、
ビターチョコレートのようなニュアンスはあるが、
苦味は控え目で、
スタウト初心者にもオススメ。
ビールは飲むだけでなく、
料理にも隠し味として使う。
主にピルスナーを加え、
よりクリーミーさを増した
「ポテト&ベーコン クロケット」(44元)は、
苦いビールの代名詞「IPA」と一緒に、
トウガラシで真っ赤に染まった
「フレンチフライ」(38元)は、
軽い酸味の「ホイート」と頂くことで、
至福の味へと昇華されることだろう。
色々な料理とビールを組み合わせ、
味覚の実験を行いたい。

info
店名 Dr.Beer
住所 富民路83号
TEL 5468-1077
営業時間 17時~翌2時(土日10時~)

真夏に試す新感覚ビール
真面目なフライドポテト
ある上海在住のドイツ人が、
ホームシックにかかったら
とりあえず向かう場所、
それは家具屋「イケア」と
パブ「パパス・ビアシュトゥーベ」。
このパブは、
ドイツの田舎にある酒場そのもの
といった肩肘張らない雰囲気で、
来店客の半分以上がドイツ人というのも納得だ。
そのドイツ人たちがこぞって頼むのが、
「ヘレス」。
南ドイツでは、
基本的に「ビール」といえばこのヘレスという、
ドイツビールの代名詞的存在である。
柔らかく飲みやすいので、
ドイツ人のように飲み慣れていなくとも
安心して注文できる。
また真夏に試したいのが、
オプション料金なしで作ってもらえる、
ビールをスプライトで割った「ラドラー」。
強い炭酸とレモンフレーバーが加わり、
清爽感がさらにアップする。
そして
ドイツでもビールのお供に欠かせない
メニューといえば、
やっぱりフライドポテト。
「バスケット・オブ・フレンチフライ」(30元)は
薄味に仕上げられ、
素材をそのまま味わう感覚。
ドイツ人の真面目さを体現しているようだが、
好みの調味料を使って、
〝生真面目さ〟をほぐして味わいたい。
ヘレスと濃色ビール「デュンクレス」を
1対1で割った、
「ハーフ&ハーフ」などの要求にも
気軽に応えてくれる同店。
本場さながらに
「プロースト!(乾杯)」と叫び、
ドイツ人客と一体となって場を楽しもう!

info
店名 Papa’s Bierstube
住所 虹梅路3338弄虹梅休閑街22-24号
TEL 6465-8880
営業時間 10時半~翌1時(土日9時半~)

~上海ジャピオン2012年7月20日号

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