上海人行きつけの店

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葱油餅一筋30年

最初に紹介するのは、南昌路近くに住む呉さん行きつけの「阿大葱油餅」。

こちらは〝阿大〟と呼ばれる店主が、30年以上「葱油餅」(4元/個)のみを販売。小麦粉の生地にネギを加え、油を塗って焼いたもので、外はパリッと、中はふんわりと焼き上げ、塩加減が絶妙だ。呉さんはよく昼休みに買いに来るそうだ。1度に20個ずつ焼くのだが、中には30個ほど注文する客もいて、順番が来るまで30分以上待つこともしばしば。

店には後継ぎがいないようで、いつか葱油餅が食べられなくなることを、呉さんは心配していた。

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付近住民憩いのお店

外灘エリアにある江西中路の「三林塘餛飩店」。

32年前から変わらずこの場所で、ワンタンやラーメンを提供している。常連の何さん曰く、平日の朝は常に行列ができ、テーブルがはすぐに埋まってしまうのだとか。何さんのお気に入りは、ナズナと豚肉のワンタン「三林大餛飩」(10元、12・5元/8、10個)。レンゲからはみ出そうなくらい大きいワンタンから立つ湯気が、食欲をそそる。分厚い皮に包んだたっぷりの餡が人気で、肉体労働に従事している何さんは毎回15個食べるという。

これからも付近住民の憩いの店として賑わうことだろう。

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変わら味、アサリ麺

婁山関路の「蘭桂坊酒家」。日本料理店が数多く建ち並ぶエリアで、20年以上前から営業し続けている老舗料理店だ。

子どもの頃から通っていたというシンディさん。毎回注文するのはラーメンで、看板メニューの高菜とキグチの「雪菜黄魚原汁煨麺」(40元)や「招牌鱔絲麺」(42元)だが、彼女のお気に入りはアサリとニンニクの和え麺「蒜蓉蛤蜊肉拌麺」(42元)とのこと。ニンニクの風味が全体によく馴染み、味わい豊かに。また、一緒に中華ソースとベストマッチな「炸猪排(トンカツ)」(8元)を頼む人が多い。

昔から変わらぬ味を求め、シンディさんはこれからも通い続けるという。

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絶賛、ホルモンラーメン

上海10大ラーメンに選ばれる「大腸麺」。

「大腸」とはテッチャンのこと。醤油で甘く煮込まれ、プリプリした食感がヤミツキになる、とキャンディさん。「大腸麺」は、スープなしの「大腸拌麺」(各19元)に、さらに「辣肉(辛い肉炒め)」(8元)や「搾菜(ザーサイ)」(4元)など、トッピングも可能なので頻繁に食べても飽きが来にくいと話す。またテーブルに注文に取りに来るおかみさんは記憶力バツグンで、どれだけ混んでいようと注文を間違えたことがないのだとか。

ぜひその神業を拝みに行こう。

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お家の味に出会える店

初めて進賢路を歩く人なら、うっかり見過ごしてしまいそうなこちらのお店。

同店は4卓のみと、超がつく小規模経営店だ。またメニューもなく、店内を切り盛りするのはおばさん1人きり。客は人数と味の好みを伝えるだけで、何を食べさせるかはお店次第、というシステムだ。ふと見渡すと、どのテーブルにも同じ料理が上がっている。

上海料理がメインで、取材時は「油爆河蝦(テナガエビのから揚げ)」や「紅焼鯧魚(マナガツオの醤油煮込み)」、「四喜烤夫(麩の砂糖醤油煮)」などだった。常連は皆おばさんと仲良し。温かく、まるで家にいるように、気楽な雰囲気の中で食事するのが良いと劉さんは話す。

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豪華上海料理レストラン

「踵香」とは、「香接踵而来(おいしそうな匂いがずっと続く)」の意。

紹介してくれたのは、会社員の胡さん。友人に連れて来られて気に入り、今ではすっかり常連に。特筆すべきは、100種を超えるメニュー。胡さん曰くタチウオの燻製煮「老上海薫魚」(38元)と「老上海全家福砂鍋」(45元)はマストオーダー。また、今の時期なら「大閘蟹(上海蟹)」(88元/杯)もオススメだそうだ。

胡さん一家はパーティー、アテンドなどにピッタリとして、このお店を推している。

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 料理人を指名できる名店

「新雅粤菜館」は広東料理店の老舗。

中秋節に食べた同店の月餅がきっかけ、ですっかりファンになってしまったシャロンさん。同店は1926年創業、国家認定の優秀料理店「国家特級酒家」の1つに選ばれており、注文してから料理がサーブされるのが速く、スタッフの接客態度も良い。イチオシは、70年以上看板メニューに君臨し続けている「菠蘿鮮果咕嚕肉(酢豚)」(45元)と「脆皮烤鴨(ダック)」(68元)だ。甘酢餡がたっぷりとかかった酢豚は広東料理の代表格。また、希望の料理人も3000元~指名できる。

国が認める広東料理の味を試してみよう。

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夫婦でいつも淮陽菜

 1905年創業で、市内で最も古い淮陽料理(江蘇省発祥の料理)の店「老半斎」。

夫婦で毎月2回は同店を訪れる、という王さんは今年で45歳。同年代かそれ以上の上海人なら絶対知っている店と断言する。幼少期、福州路界隈に住んでいた王さんは、よくここで「菜飯(青菜の混ぜご飯)」や「黄魚麺(キグチ麺)」などを食べたという。店外にある持ち帰り専用の惣菜屋も、王さん一家はずっと使用し続けているとのこと。

変わらない味、変わらないメニューが、王さんを魅了して止まない。

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リニューアルした老舗

こちらは今年9月に新装オープン。中華菓子や惣菜などを販売している。

店が南京西路にあった頃から通っていたという馬さん。今の店の料理人たちは創業から数えて3代目だが、馬さんは1代目が作っていた時から同店の「菜包(野菜を餡にした中華まん)」のファンだった。一時期、味が変わったこともあったが、今回のリニューアルでかつての味が復活し、またかつての客も戻ってきた。馬さんは、最近店がテレビで紹介されたことで人が殺到し、待つことが多くなったと話す。

馬さんがハマった1代目の味を求め、列に加わってみよう。

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名物の年糕団

 虹口サッカー場近くの老舗菓子店が、今年に入って、市中心部に店舗をオープン。

「洋菓子もいいけど、子どもの頃から食べ慣れた上海のお菓子が好き」とスイーツ好きの姚さん。平たく伸ばした餅で油条を巻いた「熱糕団」(6元)は、甘いゴマ粉末をかけた甘口か、塩漬けした青菜塩漬けを入れたものの2つから選べる。姚さんはこのほか、キンモクセイの花びらをまぶした「桂花糖年糕」(9元)も必ずセットで買うという。

虹口で親しまれてきた名菓子を、近くの支店で味わおう。

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~上海ジャピオン2014年11月21日号

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