週末は、日本の家族と長電話②

IPカードを使ってみる


 通常の電話機からIP電話をかけるなら、IPカードが便利だ。IPカードとは、IP電話をかけるためのプリペイドカードのこと。カードと言っても、どこかに差し込むわけではなく、カードのスクラッチ下に表記された「カード番号」と「パスワード」を、プッシュホンで打ち込んで使う。
 IPカードは上海でも様々な通信会社が発行していて、国際電話用に限っても、その種類は非常に多い。例えば、通話料や音質のほか、携帯電話から利用できるかどうか、上海以外の場所からでも利用できるかどうかなど、使用条件もカードごとに異なってくる。
 いずれのカードも、1分あたりの通話料は2・2元~3・6元程度。中国電信の一般的な国際電話サービス・IDD(国際ダイレクト通話)を利用した場合、日本までの1分あたりの通話料は8元※なので、IPカードならその半額以下でかけられることになる(※深夜0時~翌朝7時までは4割引)。
 さらに、IPカードは額面の3割~5割ほどで販売されているため、実質の通話料は、1分あたり1元以下になることも多い。比較する条件にもよるが、通常の電話回線に比べ、10分の1程度の通話料になる。
 ちなみに、一般的なIPカードでは、市内分の通話料が別途かかる。料金は最初の3分が0・2元で、その後1分ごとに0・1元が加算される。
◆ ◆ ◆
 中国電信の100元カードを使って日本に電話した場合の費用を見てみよう。IP電話の通話料は1分2・4元なので、カードの額面100元すべてを使い切ると、約41分間の電話がかけられる。この間の市内通話料は4元。電信局の窓口では、このカードは40元で購入できるので、総費用は44元になる。1分あたりになおせば、1・07元の通話料がかかった訳だ。
◆ ◆ ◆
 IPカードは、通信会社の営業所のほか、街中の露店、雑誌購買スタンド、コンビニ、スーパー、携帯電話販売店などで販売されている。ただし販売価格は一定しておらず、前述の通り、額面の3割~5割ほどで買うのが一般的。額面通りの値段で売っている場所もあるので注意しよう。一度にたくさん購入するなど、交渉によってうまく値段をさげたい。

【IPカードの使い方】
 IPカードには、個々にカード番号とパスワード(PIN)がある。電話をかける前に、スクラッチ部分を削って確認しておこう。日本への具体的なかけ方はどのカードもほぼ同じで、以下の通りになる。
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①受話器をとる
②アクセス番号(中国電信の17908など)を入力
③言語を選択する(17908なら、1:中国語、2:英語)
④カード番号を入力し、最後に♯を押す
⑤パスワードを入力し、最後に♯を押す
⑥電話番号を入力し、最後に♯を押す

日本への国際電話のかけ方
0081+最初の0を取った市外局番+相手先番号
相手先が携帯電話の場合、0081の後に、最初の0を取った携帯電話番号を入力する。
例えば…
中国電信17908カード
(カード番号:123456789012、パスワード:1234)を使い、日本の03-1234-5678へ電話する場合
17908→1→123456789012#→1234#→0081-3-1234-5678#

【主要IPカード一覧】
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■中国電信
アクセス番号:17908(国際カード)
日本までの通話料(1分あたり):2.4元
音質:〇
参考価格(額面100元あたり):40元
備考:上海を含む中国南部の電話回線業務を行う中国電信のカード。
   信頼性が高いとされ、値段も他のカードより高め。
   すべての携帯電話から使用可。
   相手が携帯でも固定でも同じ料金。
   時間割引はなし。
顧客ホットライン:10000

■中国聯通
アクセス番号:17910/96035
日本までの通話料(1分あたり)2.4元
音質:〇
参考価格(額面100元あたり):35元
備考:音質も安定しており、上海在住の日本人にもよく利用されているカードのひとつ。
   すべての携帯電話から使用可。
   相手が携帯でも固定でも同じ料金。
   時間割引はなし。
顧客ホットライン10010

■中国鉄通
アクセス番号:17995
日本までの通話料(1分あたり):3.2元
音質:△
参考価格(額面100元あたり):35元
備考:すべての携帯電話から使用可。
   相手が携帯でも固定でも同じ料金。
   時間割引はなし。
顧客ホットライン:10050

■中国網通
アクセス番号:17968
日本までの通話料(1分あたり):2.4元
音質:〇
参考価格(額面100元あたり):35元
備考:すべての携帯電話から使用可。
   相手が携帯でも固定でも同じ料金。
   時間割引はなし。
顧客ホットライン:10060

■中国衛通
アクセス番号:17970
日本までの通話料金(1分あたり):2.2元(固定電話)
                 3.6元(携帯電話)
音質:△
参考価格(額面100元あたり):30元
備考:番号が136から始まる携帯電話からは使用できない。
   相手が固定電話の場合は通話料が安いが、携帯電話の場合音質も悪く、通話料も高くなる。
   時間割引はなし。
顧客ホットライン:10070

■中国移動
アクセス番号:17950(記帳カード)
日本までの通話料(1分あたり)3.6元
音質:○
参考価格(額面100元あたり):40元
備考:上海に限らず使用できるので、出張などの際に便利。
   ただし、中国聯通の携帯電話からは使用できない。
   相手が携帯でも固定でも同じ料金。
   時間割引はなし。
顧客ホットライン:1860
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注:基本的に、上海でのみ使用可能なカードで比較しています。同じ会社、同じアクセス番号のカードでも複数の種類があり、リスト内の情報に当てはまらない場合もあるのでご了承ください。
音質は、編集部が今年5月、夜間に日本へ実際にかけた場合の主観的な感覚で、質を保証するものではありません。販売価格は、購入場所、購入枚数、値段交渉によって変動します。

~上海ジャピオン5月19日発行号より

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