暑い夏にはピリ辛スパイシー! Tacos! Tacos! Tacos!

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日本語メニューも用意

ローカルムード漂う巨鹿路から、少し奥まったサービス・アパートメントのクラブハウス内にある「MAYA」。

オープンして8年になるというのだから、〝老舗〟と呼んでも差し支えないだろう。店内はモダン・スタイリッシュなインテリアでまとめ、

大人のディナーにも休日のファミリーブランチにも対応。日本びいきのオーナーが用意する、一切の〝チャパニーズ〟なしの日本語メニューがうれしい。

オープン時からすべてのメニューを手がけるシェフ・アルヴィン氏によれば、オススメは3種のタコスが一度に味わえる「タコ・コンボ」に「アルゼンチン風シュラスコ・アンガスビーフのグリル」(258元)。

タコスはオーセンティックなビーフ&チリにエビ、ポーク、ひよこ豆にチョリソーまで全9種から好きなものを選べる。

〝緑のトマト〟と呼ばれる「トマティーヨ」を使ったサルサ・ヴェルデや、アボカドのワカモレを合わせ、メキシカン・スタンダードを味わおう。

メキシカンに酔っ払う

デザートにはストロベリーにチョコレート、ホイップクリーム付きの「チュロス」(55元)や、チリパウダーでピリッと刺激を加えた「マンゴーとライムのタルト」(60元)を。

メキシカン、それもタコスとくればドリンクはもちろん「マルガリータ」(68元~)や「サングリア」(58元)、「モヒート」(38元/各杯)。

同店ではピッチャーも用意し、17時~19時のハッピーアワーなら一部ビールを除いてほとんどのドリンク類が〝買2送1〟になる。

他店ではなかなかお目にかかれない「タマリンド」のフローズンマルガリータにぜひトライして。

MAYA

住:巨鹿路568弄四方新城倶楽部2階

電:6289-6889

営:17時~23時(ラストオーダー、土日は11時~17時も営業)

 

 

 

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洋風飲み屋街の一角

「ルチャ・リブレ(プロレス)」はメキシコの国技だが、中に入らずとも、オーナーのファンぶりが窺える。交差点を望むように、外壁から窓を覆って大きく描かれたマスクが目印。

欧米人が夜な夜な集うことで有名なストリートの入口に立ち、これから飲もうという人も、飲みすぎてもう何杯目かわからなくなった人も次々と吸い込まれるように入っていく。

タコスメニューはビーフ、チキン、ポークなどそれぞれ単一の具材でシンプルに仕上げた8種。

「チョリソー・タコ」はチリのピュレでマリネしたチョリソー(ソーセージ)を、挟まず開いたままのオープンタイプ。

モッツァレラ・チーズに、トウガラシ、タマネギ、トマトを刻んでライムと塩で和えた「ピコ・デ・ガヨ」がトッピングされている。

チョリソー自体にしっかり塩が効いているうえ、トウガラシ、タマネギの辛味が健康的に汗を誘う。

2種のスイートなソース

看板に「タコスとテキーラの店」を謳うだけあって、壁一面に並ぶテキーラのボトルは壮観だ。スパイシーさにドリンクを求めたくなったら、

自家製「フローズンマルガリータ」(50元)もいいが、メニューの1ページ以上を占める「テキーラ」に挑戦してみたい。ブランコからアネホまで熟成度も様々に、ボトルもグラスも用意。週末ともなれば、タコスをつまみながらライムを口に含み、テキーラをあおる客でいっぱいだ。

メキシカンでは、フードよりアルコールの方が多い店でも必ずスイーツを置いている。同店も例に漏れず、オススメはやっぱり「チュロス」(45元)。

2種のソースはダークチョコレートとミルク。懐かしい甘さがテキーラにもよく合う。日本酒と違って、甘いものと両立できるのかもしれない。

El Luchador

住:永康路85号

電:6422-8653

営:11時~24時

 

 

 

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トルティーヤはお好みで

チョリソーやチーズを始めとするパラ・ピカル(おつまみ)にチーズたっぷりのケサディーヤ、ナチョス、アントヒート(前菜)、ソパ(スープ)、エンサラータ(サラダ)、

そしてもちろんタコスにブリトー。メキシコ料理と聞いて思い浮かぶものはすべてここ、「ピストレラ」にある。

タコスは、やはり7種から好みの3種を選ぶ「タコ・コンビネーション」で。トウモロコシのクレープにグリーンレタスやキュウリ、トマトの赤がカラフルで目にも爽やかな食べものだが、

異なる3種がひと皿に並ぶと一層美しい。フレッシュな野菜も摂れて、夏にピッタリのメニューと言えるだろう。トルティーヤはトウモロコシ粉と小麦粉から選べる。

3種をミックスさせてもいい。

色とりどりの料理

平日のランチ、土日のブランチでは、西洋の伝統的な朝食にちょっぴりチリを効かせたメニューがズラリ。

中でもメキシコ風目玉焼きにインゲン豆のペースト、メキシカンライスとトルティーヤを添えた「フエボス・ランチェロス」(78元)なら、最もベーシックな料理をひと皿で味わえる。

こちらも大ぶりのプレートに赤いインゲン、オレンジのライス、目玉焼きの黄色と、夏らしいビタミンカラー。

ほかにも、色合いがスイスの国旗に似ていることからその名が付いた「エンチラーダ・スイス」(85元)は、チキンをトルティーヤで巻いたものにトマティーヨソース、

サワークリームとチーズをトッピングしたものなど。

鮮やかな料理に、夏バテも吹っ飛んでしまう。

Pistlera

住:衡山路838-2号

電:5461-0619

営:10時~23時(金土日は11時~24時)

 

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わがままに応える

「タコス・ショップ」を意味する〝Taqueria〟を看板に掲げる。また店名の「CANTINA」は酒場を、「AGAVE」はテキーラの原材料となるリュウゼツランのこと。

ここでおさらいしておこう。本場・メキシコのタコスは、トウモロコシ100%の柔らかい生地(トルティーヤ)が通例。

一方、メキシカンの影響を受けた〝テクス・メクス(テキサス州を中心としてアメリカン・メキシカン)〟やニューメキシコ州辺りの料理では、

トルティーヤをパリパリに揚げた「ハードシェル」か、小麦粉を混ぜた、もしくは小麦粉100%の「ソフトシェル」を用いる。

同店ではそのすべてをそろえ、好きな生地を選んでオーダーできる。生地をどちらにしたものか悩んでいると、

ウェイターが親切にも「1つをコーン、もう1つをフラワーにする?」と提案してくれた。

さらにフィリング(具材)もポークやビーフ、チキン、チョリソー、ベジ、ソースはスパイシーorノンスパイシーなど、細部に渡って好みを受け付ける。

本場のカフェテリア

平日のランチや週末のブランチでは、メキシコのストリートフードオンリーを提供。タコスやナチョス、ブリトーを選び、

店内奥に並んだデリ風のカウンターで付け合わせの豆料理とソースをチョイス。インテリアの雰囲気も相まって、メキシコのカフェテリアで食事を取っているような感覚が味わえる。

CANTINA AGAVE

住:富民路291号

電:6170-1310

営:11時~翌1時(ランチ~14時)

 

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お寝坊さんにも朝食を

カラフルなビニールコートのソファにウッディなインテリア、アメリカのダイナーを彷彿とさせる。ここは前述の4店とは異なり、アメリカン・ファストフードを出す店。

カジュアルな外観を見て、ちょっと小腹の隙間を埋めに…なんて軽い気持ちで入ると、どれもこれもボリューム満点のメニューばかりで驚く。

メニュートップにあるのは「オール・デイ・ブレックファスト」。ブランチすら間に合わないお寝坊さん、はたまた夜型の人向けだろうか。

そういえば少し北にはクラブが集まる「同楽坊」があるのだった。「フレンチ・トースト」が38元に「パンケーキ」が36~40元、

メキシカンスタイルの定番朝食「フエボス・ランチェロス」も43元と、毎日通いたくなるお手頃価格だ。

映画でハマるサンドイッチ

さて、実はこの店での人気メニューは、タコスではなく「タコ・サラダ」。パリパリに揚げたハードタイプのトルティーヤを器に、グリーンレタスやトマト、タマネギ、

そしてたっぷりのチーズとハラペーニョのスライスが入っている。メインはビーフ・チキン・エビから選択可。

また上海には珍しい「キューバ・サンドイッチ」(46元)もオススメ。昨年のアメリカ映画『シェフ』公開以来、日本ではこれを出す店が増えたとか。

両面をバターで黄金色に焼いたパンに、ローストポークとハム、チーズを挟んである。見るからにカロリーが高そうだが、映画を見た人ならオーダーせずにはいられないはず。

MUNCHIES

住:武定路974号

電:6218-4616

営:10時~22時(土日は~24時)

 

 

~上海ジャピオン8月21日発行号

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