いつでもどこでも自転車を
街中でよく、イエローやオレンジの自転車に乗っている人を見掛けるだろう? あれはアプリを使って、自転車を借りているのさ。路上に停めてある自転車ならどれでも自由に借りられるうえ、どこの駐輪区域に乗り捨ててもOKという便利さで今、爆発的に利用者が増えているな。
このアプリは、我々外国人もパスポートで申請を行い、使うことができる。ただ電子決済サービスを持っていないと押金(デポジット)や料金チャージが面倒だが、友人に協力を要請してもらう手もあるぞ。
レンタサイクルアプリの先駆者はオレンジの自転車「摩拝単車(mobike)」で、今なお高い人気を維持しているようだ。どのアプリも登録方法や使い方に差はないので、料金などを参考に好きなアプリを使ってくれたまえ。
帰宅ルートを一発検索
多くのスマートフォンに標準搭載されている地図アプリ「百度地図」。西も東もわからない上海初心者のキミには、ぜひ家の住所登録を行ってもらいたい。ピンインが難しくて、中国語が打てない…なんて心配は不要。もしキミが今、自宅にいるのなら、「家」の住所選択欄で「我的位置(現在位置)」を押せば④、現在地を家の住所として登録してくれるぞ。
登録後、夕方~夜にアプリを起動させると、地図上に「回家(帰宅)」ボタンが出現する⑥。それを押せば、今いる場所から帰宅ルートを一発で検索できるってわけだ。同じ手順で会社の住所を登録すると、朝の通勤ラッシュ時、地図上に「上班(出社)」ボタンが現れ、出社ルートもサクッと検索OK。ほかにも「常用地址(よく使う住所)」によく行く場所を登録しておくといいぞ。
2ステップでタクシー呼び出し
終電がなくなった、急ぎの用で早く家に帰りたい…そんな時に限って、タクシーがつかまらないんだよな。でも「百度地図」を使えば、そんな憂鬱ともオサラバだ。前ページで紹介した方法で帰宅ルートを検索した後、「出租車(タクシー)」画面に移動し、「呼叫出租車(タクシー呼び出し)」で即配車を手配できる。附近にいるタクシーがオーダーを受け取れば、その運転手情報が画面に表示されるから、問題なければOKをプッシュ。しばらくするとドライバーから電話が来るので、詳しい現在地を伝えよう。車に乗った後は、ドライバーも予め目的地を了解しているので、比較的スムーズに事が運ぶぞ。
一発帰宅検索ボタンはオマケで紹介してみただけだが、見知らぬ土地にいると不安で堪らないというタイプは、作っておくと安心だろう。
移動中もネットがサクサク
軌道交通に乗っている間はネットが使えないから、予め音楽や動画をダウンロードしておかなくちゃ…なんて時代はもう終わった! この無料Wi―Fi「花生WiFi」を使えば、駅ホームや車内でも無料でネットに接続できるぞ。
使い方は至ってシンプルだ。まずこの「花生地鉄WiFi」アプリをダウンロードし、次にスマートフォンのWi―Fi接続画面で「花生WiFi」を選択。出てきた画面で「APPを開く」を押してアプリに移動し、携帯番号を登録すればネットに接続できる。軌道交通を乗り換える度に接続し直す必要があるのが面倒くさいが、無料だから文句は言えんな。因みにアプリをダウンロードしなくとも、このWi―Fiには接続できるが、あまり安定しないので、アプリを使った方が便利だぞ。
空港内をス~イスイ
浦東国際空港や虹橋空港は広いし、掲示板で自分が乗るフライトを探すのも大変だよな…そんな時はこの「上海機場」アプリを使うといいぞ。APP上の「航班」から自分のフライトを検索、登録しておけば、受付カウンターの位置や搭乗口、上海に到着した時の荷物受取場のベルトコンベア番号などを教えてくれる。フライト情報ページをそのまま微信(We Chat)などで友人に送れるから、空港で待ち合わせする時にも便利だ。さらにこのアプリでは、空港内案内図から落とし物情報、飛行機の遅延状況まで確認できるので、国内・国外を飛び回るビジネスマン諸君にダウンロードをオススメする!
~上海ジャピオン2017年3月3日発行号