韓国人街で韓流ドラマ・映画の〝アレ〟発見!!

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食べる

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韓国と言ってすぐ思い浮かぶのは、焼肉やキムチなどの〝食〟だろう。
食事はドラマや映画でももちろん重要な要素だ。

①つきだし豊富な田舎料理

 中国でも人気となったドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」。
次々と紹介される華やかな宮廷料理が見所となった。
韓国街西端の料理店「富家」では、その宮廷料理に負けず劣らず彩りも豊かな韓国郷土料理を提供する。
 ランチコースの1番人気「郷村飯卓」ではテーブルに所狭しと小皿が並び、注文者を圧倒する。
真っ赤なキムチや、緑の小ねぎの和え物、ニラのお好み焼きなど、10種類以上を味わえる。
 メインは、甘辛く味の染み込んだ鯖の煮付けなどの魚料理と、
黄色が目にも鮮やかな韓国風茶碗蒸し「ケランチム」。
スフレのようなふわふわの食感が楽しい。
 辛さ控えめのどことなく懐かしい味に癒されつつ、日本の故郷に思いを馳せたい。

②黒い韓国ジャージャー麺

 韓国人にとって最も有名な中華料理・チャジャンミョン(韓国ジャージャー麺)。
真っ黒に輝くその麺料理は、韓国ドラマに欠かせない料理のひとつだ。
キム・レウォン、チョン・ダビン主演のラブコメドラマ「屋根部屋のネコ」で、
2人もデートで一緒に食べていた。
 韓国風中華料理店「桃園」では、麺醤に独自の味噌を加え、コクのあるまろやかな甘みを引き出す。
またその味噌と牛肉、玉ねぎを一緒に炒めて作られた肉味噌のタレとコシのある自家製麺のバランスも絶妙だ。
 ドラマでもチャジャンミョンとともに食べられる、
サクサクの韓国風酢豚「糖醋肉」も頬張れば、気分はドラマの出演者。
家でドラマを見返せば、韓国をより一層身近に感じることだろう。

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買う

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 韓国ドラマにも食べ物の小道具がたくさん登場。
日本と似て非なる食品を韓国人街でゲット。

①涙誘うチョコパイ

 韓国人の大人なら懐かしさを感じるであろうチョコパイ。
写真のチョコパイは中に餅が入った変り種。
外のパリッとした感覚と中身のもっちり感の対比を味わおう。
祖母と孫の心の交流を描く映画「おばあちゃんの家」では、貧しい祖母が、
わがままな孫にお金をはたいてチョコパイを買うという泣けるシーンが印象的だった。

②たいやきかフナ焼きか?

 韓国の冬の風物詩・ブンオパン。
〝フナのパン〟という意味で、韓国版たいやきだ。
インオパン(鯉焼き)と呼ばれることも。
日本のものより小ぶりで甘さ控えめ。
また、クリーミーでサクサクした食感を楽しめる。
ユン・ソクホ監督の〝四季シリーズ〟の最終作「春のワルツ」中で、
主役のウニョンの嫌いな食べものとして登場した。

③脂っこくない伝統菓子

 祭礼や祝事で欠かせず、韓国ドラマの法事シーンでも登場する韓国伝統菓子(韓菓)。
中でも漢字では「油菓」と書くもち米菓子「ユグァ」は、中身が空洞となっており、軽い歯ざわりが特徴的。
漢字と裏腹に脂っこくはなく、素材の味を楽しめる。
韓国の朝の連ドラ「あなたは星」の終盤で、よく主人公のインギョンが作っていた。

④激辛ラーメン+チーズ

 韓国でただ〝ラーメン〟と言えば、「辛ラーメン」を指すほどメジャーなインスタントラーメン。
日本でも中国でも売られているが、韓国のものは日本や中国で販売されているものより太めの麺が使われ、辛い。
韓国に今でも皇室があったらという設定で繰り広げられる、皇室ロマンスドラマ「宮」でも、皇太子・シンも食べていた。
 また、辛ラーメンにスライスチーズをのせた、チーズラーメンも韓国ではよく食べられ、ドラマにも登場する。

⑤ヨン様も好きな甘辛餅?

 女子高生たちの小腹を満たしてやまない、屋台の定番メニュー「トッポギ」。
写真のような細長い餅を野菜とコチュジャンで甘辛く炒める。
日本で〝韓流〟に火をつけたドラマ「冬のソナタ」で、ペ・ヨンジュン演じるチュンサンが、
好きな食べ物を聞かれて、即答したのがトッポギだ。

⑥韓国焼酎の代表・真露

 韓国で最も有名な焼酎・真露チャミスル。
日本のものより、少し甘めに仕上がっており、蒸留酒特有の一口目の刺激、
その後、口に広がる甘さがヤミツキになる。
チョン・ジヒョンがブレイクした映画「猟奇的な彼女」で、
ジヒョン演じる彼女が、この焼酎を居酒屋で飲み過ぎて気を失った。
同映画に限らず、ほとんど全てのドラマの屋台シーンで、この焼酎が登場する。

⑦まろやかバナナ牛乳

 韓国の老若男女に愛される、どことなく懐かしいまろやかな甘さを出す「バナナミルク」。
韓流アイドルのとろけるような魅力と同じで、飲めばウットリとなること請け合いだ。
男と誤解され、イケメンしか雇わないカフェで働くことになった女の子の奮闘を描くドラマ
「コーヒープリンス1号店」でも、ユン・ウネ演じるコ・ウンチャンもお店で買って飲んでいた。

⑧伝統的飲み物で癒しを

 韓国ドラマのサウナシーンで、役者が飲み物を飲んでいたら、それは米のジュース「シッケ」だろう。
実際、韓国のサウナではどこも「シッケ」を用意しており、日本の銭湯の瓶牛乳的存在だ。
のどの渇きを癒す、甘酒のような優しい味が特徴。

遊ぶ

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 所変われば遊びも変わる。
韓国で人気の遊びを知り、ドラマをもっと楽しもう。

①穴なしビリヤード台

 ドラマ「チング 俺たちの伝説」を始めとし、
韓国ドラマではポケット(穴)のない不思議なビリヤード台が出てくる。
これは韓国で人気の四つ球系ビリヤード「キャロム」だ。
虹泉路の「ウエスト・ビリヤード・クラブ」では、人気歌手Rain(ピ)さながらのイケメンからおじさんまで、
多くの韓国人男性が集まり2人で対戦している。
 一番よく遊ばれるのは、赤2個、白1個、黄1個の計4つの球を使う「四つ球」ゲームの「赤赤」ルールで、
白か黄色の持ち球を相手の持ち球に当てないように2個の赤球にあてるというもの。
成功すると1点入り、相手の持ち球にあてたらマイナス1点。
一般に先に150点か200点に達した人が勝者となる。
上手い人たちの試合であれば、1時間ほどで決着がつくという。
 イケメンたちの対戦を見るもよし、イケメンにルールを教えてもらうもよし、買い物後は韓国のビリヤードで遊ぼう!

②老若男女が興じる花札

 中高年を中心に遊ばれる韓国版花札・花闘(ファトゥ)。
ドラマ「オールイン 運命の愛」で韓流四天王の1人、
イ・ビョンホンが花札真剣勝負に打ち込む姿に魅せられた人も多いはず。
 上海では手に入りにくいこの花闘も、虹泉路・韓国人街では簡単に手に入る。
花闘は一般にプラスチック製で、短冊の文字はハングルだ。
また、雨の光札で柳の下に描かれている人物が、
小野道風から韓国の貴族に変わるなど、図案が多少異なり面白い。
 日本の花札としても遊べるので、家族で昔を懐かしみつつ、「オールイン」を追体験しよう。

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~上海ジャピオン11月20日号より

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