高性能アドレス帳
営業職なら、毎日のように交換する名刺。せっかくもらった名刺を、どこにしまったか忘れた…なんてことになったら、ビジネスパーソンとして失格だぞ。
このアプリ「名片全能王(AamCard)」はスマホで名刺をスキャンして、その情報を一括管理できるアプリだ。名刺は一度に何枚もまとめてスキャン・取り込めるからラクチン。後は、どこの誰だかしっかり覚えておけるよう、メモで商談日や名刺交換した日の出来事を付け加えておけば完璧だな。
ほかこのアプリは、相手企業の情報や最近の動向も併せて表示してくれるから、商談の準備に役に立つ。もちろん紙ベースでなく、SNS上でデジタル名刺を配布したり、アプリ上で直接連絡先を交換したりすることもOK。人脈を広げるのに役立ててくれ。
微信が企業用に進化
中国ではもはや、仕事上の連絡も「微信(We Chat)」を通じて行うのが当たり前だな。だが、SNSはビジネス用とプライベート用に分けたいというシャイな人も多いだろう。そんなヤツにオススメなのが「企業微信」だ。
その名の通り「微信」を手掛ける「騰訊集団(テンセント)」が発行するアプリで、「微信」をビジネス用にアップデートした感じだな。各アカウントを、企業や部署ごとにフォルダ分けできるから、このアカウントは誰だっけ…? となることが少ない。また実名認証を済ませれば「微信」と同期し、自分は「企業微信」、相手は「微信」を使ってチャットが可能。
ほか日報などのレポート共有や、タイムカードなど仕事上で役立つ機能が盛りだくさん。同僚や上司と使ってみたまえ。
テキストの手打ちから開放
スマホで中国語を入力するのって大変だよな。特に住所や人名など、難しい中国語漢字が使われていると、ピンインがわからず一苦労だ。そんな時に役立つのがこのアプリ「拍照取字」。
カメラで撮影した文書から、OCR機能でテキストを抜き出してくれるんだが、日本語、中国語、英語どれでもかなり正確にテキスト化できる優れもの。ただし手書き文字は苦手なようで、ほとんど使い物にならない。
抜き取ったテキストはそのまま編集できるし、翻訳もできる。日本語はもちろん中国語、英語、韓国語、フランス語、ロシア語など9言語に対応。文書はワードや画像形式で「微信(We Chat)」などにシェアできるから、中国語入力の手間が省けるし、外国人クライアントにだって資料の説明がサクッとできるわけさ。
TODO管理はスマホで
できるビジネスパーソンほど忙しい。毎日のTODOリスト作成&消化はマストだよな。アプリ「高効Todo」でしっかりリスティングして、タスクをこなしていこう。
TODOは「重要―至急」、「重要―緊急ではない」、「重要ではない―でも至急」、「重要ではない―緊急でもない」の4分割で、それぞれにタスクを書き込める。色分けされているから、優先度も一目でわかるぞ。
ほかタスクの実行時間と作業期限も決めれば、時間になればアラートが出たり、期限が過ぎると教えてくれたりするぞ。ほか、TODOの表示を時間系列に並び替えると、明日以降のタスクも一目瞭然。うまく活用して、頼まれたことができていない、キャパオーバーで残業続き…などの問題を回避してくれたまえ。
頭の中をしっかり整理
意識高い系のキミ、いつも頭の中がアイデアでパンパンだって? マインドマップ作成アプリ「X―Mind」でしっかり頭を整理してみよう。
マインドマップとは、表現したい概念の中心となるキーワードから、放射状にイメージを広げ、思考を展開していくツールのことだ。中国香港のXMind社が開発したこのアプリは、日本でも愛用者が多数。紙ベースの方がはかどるという人が多いかもしれないが、アプリで書くとカンタンに書き変えができるほか、隙間時間にちょこちょこと書き加えられるのが魅力だ。
ちょっと難しそうと思ったそこのキミ、これを使えるのはビジネス上のアイデアだけではないぞ。日頃の悩みや将来の夢など、ぼんやりとしたイメージを具現化するのにも打って付けだ。挑戦してみるといいだろう。
皆で目標を達成せよ
毎日コツコツ頑張るのがどうも苦手なキミは、この「習慣打卡」のスパルタシステムを取り入れてみよう。
どこがスパルタかって? このアプリは目標を立てる時に、目標に対するデポジットを徴収する。で、目標達成を継続した日数が、あらかじめ設定した日数に達しなかったら、全額没収というわけさ。預け金額は1元~だが、気合を入れて20~数千元払っているヤツもいるな。
目標を達成した日は、アプリ上の「達成ボタン」を押し、内容や気分を記録していく。記録が溜まっていくと自信に繋がるぞ。ちなみにアプリ上では、他人の目標達成状況も覗くことができる。目標は「禁煙」や「ダイエット」、「勉強」が多いが、中には「毎日娘と話す」とか「ご飯を食べる」といったユニークなものも。キミも励みたまえ!
企業研究に持って来い
投資や起業をするために、企業研究をしているなんて熱心なヤツはいるかい? そんな時はアプリ「天眼査」で、調べたい企業を検索してみるといいだろう。
このアプリには全国1億8000万以上の企業や事業、学校、法律事務所などのデータが詰まっている。各企業の経営規模から、株主、関連会社、株価、訴訟履歴など…。ありとあらゆる情報がギュギュッと1ページに詰まっているんだな。興味があれば、自分の勤め先や好きな店の企業情報から調べてみるといいだろう。意外な発見があるかもしれないぞ。
さらに、会社経営者を検索する機能も付いている。試しに、女優のファン・ビンビン(範冰冰)を検索したら、彼女は会社を4つ経営しているようだ。さすがだな。
スマホから離れたい時は
ここまで色んなアプリを紹介してきたが、スマホ中毒になっちゃあおしまいだ。最後に「我想静静」をダウンロードして、スマホから離れ、心を落ち着ける時間を確保しよう。
このアプリは単純というか、ただ30分を測る、それだけだ。計測中はかわいいキャラクターが画面中央にフワフワと浮いている。30分測り終える前に、アプリを閉じて別の操作をしてしまったら「失敗」。30分そのまま放置すれば「成功」だ。ちなみに時間は延長可。
暇があればスマホを触ってしまう人や、勉強中でもすぐスマホに逃げてしまう人は、このアプリを起動して、別のことに集中する時間を設けよう。
~上海ジャピオン2019年10月11日発行号