ニッチなお国のレストラン

 

豆&ハーブでさっぱりヘルシー

オリーブオイルやゴマ、レモン、ハーブを多く使ったレバノン料理。日本人にはあまり馴染みがないかもしれないが、レバノンの内戦を避け、多くのレバノン人がヨーロッパなどに移住した歴史的背景から、欧米では高い知名度を誇るそうだ。

烏魯木斉中路沿いにある、約18席のコンパクトなレバノン料理店「ELI FALAFEL」は、昼時には満席どころか、空席を待つ人もギュウギュウ詰めになるほど人気。店員にオススメを聞いてみると、ひよこ豆とゴマのペースト「フムス」(40元)やひよこ豆のコロッケ「ファラフェル」(45元/5個)、焼きナスのペースト「ババガヌーシュ」(48元)がレバノンらしい料理とのこと。

独特な食感にハマる

今回はガラス越しのキッチンから見える、野菜の新鮮さに目を奪われ「ファラフェルサラダ」(68元)を注文。アボカド、ミニトマト、パプリカ、ルッコラ、ラディッシュなどたっぷりの野菜の上にファラフェル3個が乗っている、ヘルシーかつボリューミーなサラダだ。ファラフェルは、外はクリスピー、中はホクホクとした食感で、ほんのりとハーブが香りおいしい。ジャガイモや肉のコロッケでないことはわかるが、豆のパサパサした感じがないため、豆が材料とはイメージしにくい、独特な口当たりだ。デザートには、何層にも重なったパリッとした生地の間に、ナッツが敷き詰められた「バクラヴァ」(46元/6個)をどうぞ。

 

インフォ

ELI FALAFEL(烏魯木斉中路店)

住:烏魯木斉中路294号

電:5401-7778

営:11時~21時半

 

重なり合う多彩なおいしさ

欧米系レストランを中心に、飲食店が連なる虹梅路の「老外街」。その通りにあるのが、開業8周年を迎えるギリシャ料理店「グリーク・タベルナ・ミロス」だ。店内にはギリシャの音楽が軽快に流れ、木の家具と爽やかなブルータイルが、まるでギリシャのミロス島に来たかのようなリゾート感を演出している。まず注文したいのは、ギリシャ家庭料理の代表格ともいえる、同店看板メニューの「ムカサ」(95元)。オリーブオイルで炒めたジャガイモとナスを皿に敷き、煮詰めた牛肉のミンチを何層にも重ね、さらに上からホワイトソースをかけて焼き上げた一品だ。レシピはラザニアに近く、ラザニア生地を、野菜に替えた料理を想像していただけるといいだろう。四角に切り分けられたムカサは、重なり合った野菜とソースが断面からキレイに見える。マイルドなホワイトソースに香ばしく焼いた野菜、コクのあるミートソースなど、重ねて焼くことで生まれた一体感に加え、素材それぞれに違った風味をじっくりと味わえる。

腹が喜ぶギリシャスイーツ

食後のデザートは、やはり濃厚でクリーミーな食感が評判の「ギリシャ水切りヨーグルト」(45元)をいただこう。ギリシャ産のハチミツと、クルミを乗せただけのシンプルな味付けなのに、チーズのような芳醇さがトロリと広がり、後味はさっぱり。低カロリーのため、罪悪感なしで楽しめるヘルシーデザートだ。

 

インフォ

Greek Taverna Milos

住:虹梅路3338弄16号

電:5440-8530

営:11時~23時

 

サッカーヒーローがお出迎え

アルゼンチンといえば? そう、国民的ヒーロー、サッカー選手のリオネル・メッシ! アルゼンチン料理レストラン「EL Bodegon」でも、メッシの等身大パネルが客を出迎える。

約50席ほどのこぢんまりとした店は客で賑わい、外国人客も多数。日本人のグループからジョギング途中のカップル、1人飲みでふらりと立ち寄る人など様々な客層で、会話と笑い声が溢れる、とてもカジュアルな雰囲気だ。

豪快な肉と甘いスイーツ

アルゼンチン料理といえば、牛肉や羊肉を豪快に焼くBBQ「アサード」が代表的。同店ではラムチョップの「アサード」(45元~)を用意する。柔らかでジューシーなラムに、特製ソースを付けてかぶり付けばテンションは最高潮。なお本国では手で食べるのがツウらしいが、同店はちゃんとナイフとフォークを用意してくれる。デザートは同店手作りの「フラン」(35元)をチョイス。アルゼンチンのフランは、ずっしり重く濃厚で、ココナッツの香り漂う故郷の味。ものすごく甘いが、それがアルゼンチン風なんだとか。

ほか、同店の「海鮮リゾット」(55元)も、トマトのやさしい甘さと海鮮エキスが絶品。中国某口コミサイトでは、これら3品に、スープや肉の串焼きなど4品とドリンクが付いたコースがなんど2人で268元。コスパよく、使い勝手バツグンのレストランだ。

 

インフォ

EL Bodegon(番禹路店)

住:番禹路326号2階

電:6226-0780

営:17時~22時半(土日は12時~)

 

客いなければ早めに閉店

中国のお隣の国、ロシア。上海市でもロシアの「ボルシチ」をアレンジした上海料理「羅宋湯」など、ロシア文化の影響がそこかしこに見られる。

1号線「上海馬戯城」駅近くのレストラン「飛象西餐庁」は、現在では市で唯一ともいわれるロシア料理店。開業15年、以前は外灘に店を構えていたという触れ込みに、期待を膨らませ入店する。

ところが、21時前という遅い時間に行ったのがまずかったか、客は取材班1人のみ。店内の明かりはほとんど落ち、店員に急かされオーダーする。水すら出されず、しょんぼりして壁を見ると、そこには一面雪に覆われたロシアの風景写真。さ…さむい。ここはツンドラ地帯だろうか。

ホクホクの煮込み料理

しばらくして運ばれてきた「ガルショーク・牛肉」(58元)は、素焼きの壺に野菜と牛肉、トマトペーストなどを入れ、パン生地をかぶせて焼き上げた料理。サクッとしたパンをフォークで破ると、湯気が吹き出し、牛肉と野菜の煮込みがお目見え。ゴロゴロとした野菜と牛肉に、トマトのすっぱいソースとチーズが絡み、心も身体も温まる素朴な味だ。

帰り掛けに、アイスケースから「プロンビールアイス」(15元)をチョイス。プロンビールとは、ロシアで愛される伝統的なバニラ味のこと。紙でくるまれたバーアイスは、バニラのようなミルクのような、子どもの頃に食べた懐かしい味がした。

 

インフォ

飛象西餐庁

住:共和新路2750号錦荣国際大酒店1階

電:6351-0797

営:11時~翌1時

 

~上海ジャピオン2021年9月24日号

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