ナッツde茶菓子

栄養満点、甘さが魅力

ピーカンナッツ、別名ペカン。〝バターの木〟とも呼ばれるクルミ科の落葉高木から獲れる脂肪分の多いナッツで、アメリカではピーナッツに次いで人気なんだとか。日本ではパンやスイーツによく使われているが、馴染みが薄い人も多いのではないだろうか。

脂質が多く、マグネシウムや鉄、オレイン酸と、女性にうれしい栄養が豊富。その栄養価の高さから、中国語では「長寿果」と呼ばれることもある。

ピーナッツよりやや大きいぐらいのナッツは香ばしく、サクサクとした食感。天然の甘味がしっかりと感じられ、クルミのような苦味がないので、大人から子どもにまで愛されているナッツだ。フレッシュさがほしいなら殻付きタイプがオススメ。殻は手で簡単に剥ける固さだ。バター風味が付けられているものは、よりしっかりとしたコクが出ている。

国民的人気のドライフルーツ

中国人が愛してやまないフルーツ、サンザシ。甘酸っぱい味が魅力なのはもちろんのこと、高血圧を予防し、消化吸収を助けるとして、現在でも生薬や漢方として使われるほど、健康効果もあるとされる。

口に含むと酸っぱく、後味がほのかに甘い。果実を潰して砂糖などと混ぜ、チップ状や棒状にした菓子は、口の中をさっぱりさせたい時や、苦い中国茶のお供にピッタリだ。

サンザシを使った菓子は、薄くスライスしたものや、棒状に切って歯ごたえを出したもの、ペロペロキャンディのように、長い菓子をクルクルと丸めたものなど形がとても豊富。またサンザシの実から種を抜いてそのまま乾燥させ、麦芽糖などでコーティングしたものや、大ぶりの実を竹串に刺し、飴を掛けて固めた「氷糖葫芦」も有名だ。

注目のスーパーフード

小指の先ほどの三角形な殻をパリッと剥くと、白くすべすべした実がお目見え。柔らかく香ばしい松の実は、パスタやサラダに使われているのを食べたことがある人が多いのではないだろうか。

松の実は、中国では食べ続けると仙人になる、と言われるほど栄養が豊富で、日本でも近年、ダイエットや美容にいい〝スーパーフード〟として注目されている。その成分はオレイン酸やリノール酸といった不飽和脂肪酸、ビタミンB群など。さらにピノレン酸という特殊な成分を含み、赤血球を柔らかくして、血流をよくする働きがあるとされる。

とはいえ、普段から料理と一緒に食べていると、松の実だけポリポリつまむのは何か物足りない気分。ヨーグルトやシリアルと一緒に食べるとちょうどいいかも。

スモモとウメの境界線

黄色味を帯びたシワシワの見た目が、梅干しのよう。食べてみると、確かに少し酸っぱいが、甘くもある…。この「李子」はスモモのことで、李子を乾燥させたものを「李子干」とか「珍珠李」と呼ぶ。甘酸っぱさがクセになるおいしさだ。

ただしこのタイプの商品は、スモモを使っているのか、ウメを使っているのかが非常にあいまい。取材班が買った商品も「商品名を〝珍珠梅〟から〝珍珠李〟に変えました!」と表記があり、今までは、スモモのことをウメと呼んでいたのか…? と首を傾げてしまう。

ネットショップで調べたところ、どうも「珍珠梅」のほとんどがスモモを使用しているよう。酸っぱい梅干しがほしい時は「話梅」や「梅子干」と書かれたものを選ぶと間違いないだろう。

フルーティーな味わい

アーモンドほどの大きさで、実は柔らかく、大きな種が入っている。塩をまぶして乾燥させてあるので、口に入れるとほのかにしょっぱく、実をかじると柑橘系のフルーティーな味わいが広がる。紅茶などに合わせるとおいしくいただけそうだ。

これはカンランという植物の実なのだが、中国語では、カンランもオリーブも「橄欖」と訳すので注意が必要だ。カンランもオリーブと同じく、実を食用にしたり、油を搾ったりすることから混同されたようで、日本語でもオリーブを橄欖と誤訳することがある。しかもカンランは日本語で、チャイニーズオリーブなどと呼ばれることもあり、実にややこしい。

もともとは青い果実で、生でもそのまま食べられる。日本では滅多に見掛けないフルーツ、1度試してはいかが?

香ばしい、素朴な木の実

先のカンラン同様、日本では見掛けないナッツ、カヤの実。ツヤツヤとした茶色の殻は固く、横から指で強く挟むとパキッと割れる。中からは、木の皮のようなゴツゴツした種皮に包まれた実が登場。かじると香ばしいが、甘さはない。これぞ木の実、という素朴な味がする。

中国のカヤの実は、浙江省諸曁市産のものが有名。同市のカヤ栽培は1300年の歴史を持ち、樹齢100年以上の木が4万1000本もあるそうだ。接ぎ木をしてから4、5年で実がなり、100年近く実が収穫できる経済効果の高い植物として、昔から栽培が盛んに行われてきた。

もしかしたら小さい頃、日本の公園などで、この木の実を見たことがある人がいるかもしれない。日本のカヤの実もドングリ同様、しっかりアク抜きすれば食べられるそうだ。

~上海ジャピオン2020年2月14日発行号

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