1人は快適? それとも苦痛? 上海ぼっち生活

1人で静かに仕事や読書

自宅・オフィス以外で仕事や読書を楽しむ場合、カフェを利用する人は多いはず。しかしほかの人たちが盛り上がって騒がしかったり、そもそも席が空いてなかったりといった場面に遭遇すると、1人の時間に集中できない…。そんな時はシェアオフィス「BAMBOO伴歩工作室」を利用してみよう。

コーヒーがなんと飲み放題

ここは〝個人向けシェアオフィス〟ともいえる場所で、10人ほどがゆったり座れる大テーブル席や窓に面した席、個室などを設置。通話や会話が禁止されており、各々仕事や読書などに集中している。利用方法はいたってシンプル、同店微信公式アカウントで会員登録後、利用料金をチャージするか、口コミサイト「大衆点評」上で料金を支払えばOK。なお初回2時間体験が無料となる。料金は2時間40元~で、消化しきれなかった利用時間は次回以降に残しておくことも可能。

マイペースに1人焼肉

日本人の大好物・焼肉。焼肉といえば、同僚や友人、家族と食事と卓を囲んでワイワイ食べるシーンが多いだろうが、心の中で肉は誰にも邪魔されずにゆっくり食べたい! と思っている人もいるのでは? また焼肉を一緒に食べてくれる人が見当たらない…という人にもピッタリなのが焼肉店「焼肉キング」だ。

ここは、1つ1つの席に小型の焼肉プレートを設置。席の多くはカウンター席なので周りの目を気にすることなく、1人でフラッと立ち寄ってランチやディナーとして利用できる。

小盛りの単品で割安感

セットメニューは、薄切りカルビ、豚バラ、鶏モモの肉3種「スタミナセット」、薄切りカルビ、カルビの「満足カルビセット」、薄切りロース、厚切牛タンの「温玉付きヘルシーセット」(各88元)がオススメということで、お腹いっぱい食べたい取材班は「スタミナセット」を注文。セットにはキムチ・漬物、主食、スープが含まれていてボリューミーだ。火力が強くないのはやや気になるが、じっくり自分で焼き具合を確認しながら1枚1枚調理していく…。一口ほおばると、歯応えがしっかりしていておいしい! 塩や胡椒、レモンがないのは惜しいが、タレは焼肉ダレ、味噌ダレなど数種類あり、味の変化を楽しめる。セット以外にも単品メニュー「豚バラ肉」(43元)や「薄切りカルビ」(53元)を追加オーダーが可能。少しずつ好きな部位を味わう、自分による自分のためだけの焼肉タイムを過ごそう。

身体を温めるなら1人鍋

2月の上海はまだ時折厳しい寒さをのぞかせ、身体が温まる鍋料理が食べたくなる。ここ「日牛涮涮鍋 和牛寿喜焼放題」は、店名通りすき焼き・しゃぶしゃぶが食べ放題の店。〝一人鍋〟店ということでいざ足を運んでみると、店内には家族や友人、カップル層ばかりで、本当に単独で来ているのはごくわずか…やはり中国人は、1人で食事を取る習慣はあまりないようだ。

メニューはすべて平日120分、休日100分の食べ放題。一番安いコースで大人138元、最も高いのは全メニュー食べ放題&飲み放題付きの大人258元となっており、かなりリーズナブル。最安コースでもオージービーフ、薄切りロース、鶏モモ肉、エビを含む海鮮4種盛り、ほか各種野菜が食べ放題、ソフトドリンクが飲み放題なので、たらふく食べるには十分すぎる。

食べ放題メニューが豊富

シイタケや白菜、ジャガイモなどの野菜はバイキング形式で提供。肉団子をはじめとするサイドメニューもあるのだが、そのレパートリーはマーラータンの具みたい…なのは見て見ぬふりをして、タレにポン酢があるのは地味にうれしい。また鍋のダシは、すき焼き味に北海道昆布ダシ、トマトスープなど7種。野菜以外の肉や海鮮は、必要な分だけ店員に運んできてもらう。

今の時期、ほかの人と同じ鍋を突くのは少し抵抗があるのもあり、1人での来店はもちろん、友人や家族同士でも鍋を楽しむのに打って付けの店だろう。

~上海ジャピオン2020年2月28日発行号

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