進化する和スイーツ

たい焼きは和菓子ではない!?

屋台やスーパーで売っている、庶民の和菓子「たい焼き」。上海ではちょっとオシャレにイメチェンをして、国境を越えてあらゆる国のデザートと仲よく販売されている。

デンマークのスイーツ「デニッシュバー」と一緒に並んでいた「デニッシュたい焼き」(15元)。生地は甘いデニッシュで作られており、餡はアズキの代わりに、中国で流行中のイモ餡とモチをイン。日本の菓子「ビスコ」にも似た、甘く爽やかな酸味がおいしい。

そして連日若者で賑わうスイーツ店「FINE」では、タルトやロールケーキと並び、ショーケースに堂々鎮座する「たい焼き」(21元)を発見。しっぽがクルンと上に跳ねている見た目は、やや西洋風? でも中身は玉子×カニカマで、弁当のおかずを思わせる、懐かしいような新しいような味だ。

中華風味に大変身

現在、上海で急速に勢力を伸ばしている「どら焼き」。定番のアズキやカスタードがやはり人気のようだが、ここではアレンジが効きまくったどら焼きを紹介していこう。

まずは、すっかり現地の味にローカライズされたどら焼きから。「イモ&モチ」(17元)の餡は、中国のモチの餡としても人気。素朴でもったりとした食感が特徴だ。朝ごはんとして食べるのもいいかも。

一方の「肉松サラダ」(16元)は、ナイフを入れるとミシッと音がするほど肉松がギュウギュウに詰められている。かじると口の中がカラカラに…。肉松好きの中国人同僚も「おいしいけど、水気が足りない」と呟いていた。最後の「黄金咸蛋黄」(15元)は「咸蛋黄」好きの人からは絶賛。でも「咸蛋黄」が苦手な人はおそらく食べられない、パンチの効いたお味。

もはや別のスイーツ!?

中身をチョコとバナナにしたら、それはほぼクレープ…と思いながら買った「バナナチョコどら焼き」(15元)は、やっぱりクレープがどら焼きに擬態したような味だった。でもこれはこれでおいしい。

そして「厚厚焼き」(32元)という名で売られていたこのスイーツ。餡を皮で挟んだというよりは、餡にどら焼きの皮を乗せたというのが正解。冷たい抹茶クリームとアンコをスプーンですくっていただく。うん、おいしい! 見た目だけではなく、味にもこだわりがあるところが◎。

最後の「大福どら焼き」(18元)…大福の皮も、よもや自分が包まれる側になるとは思わなかっただろう。幾重にも包まれたマンゴーとクリームは甘く爽やか。どら焼きはどんな物でも包み込む、包容力の高いスイーツなのだ。

正統派を貫く団子系

最後は団子系を紹介しよう。団子は元々中国にもある甘味なので大胆なアレンジが難しいのだろうか、日本の団子は味をそのままに、見た目を進化させている。

柴犬と戯れることができるカフェで見付けた「柴犬みたらし」(28元)。三角耳が付いた頭、プリプリのおしりに丸いシッポ…その見た目が可愛らしいのはもちろん、味も本格派。甘く温かいみたらし餡にほっこり癒される。畳の部屋で柴犬たちをなでながら食べよう。

また本格抹茶スイーツで有名な「無邪」では、白玉団子が刺さった「パフェ」(39元)が人気。抹茶アイスやアズキを絡めていただけば気分は日本。胃袋に自信がある人は、どら焼きやケーキなどが全部乗ったパフェも試してみて。

~上海ジャピオン2020年11月13日発行号

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