安い、早い、デカいクラウド
クラウドは「騰訊(テンセント)」や「百度(バイドゥ)」が、安くて容量がデカいものをリリースしている。
オレが使っているクラウド「微雲」は、月額19元で6テラまで使える有能なヤツだ。テンセントがやっているだけあって「We Chat(微信)」との相性がよく、写真のシェアなどは微信でサクッとできるぞ。さらに付属のアプリ「同歩助手」をプラスすれば、パソコン上のフォルダとアプリを同期できる。データの一覧性やプレビュー機能はパソコンフォルダの方が優れているから、こちらから操作することで効率がグンと上がるだろう。
ただ微雲は個人での利用を想定しており、複数人で同じクラウドを使えないのが難点だ。チームでクラウドを利用する場合は、「百度網盤」の有料サービスを使った方がいいぞ。これも17元~/人と安い。
相手が使いやすいのがミソ
スカイプ、ズーム、チームズ…。日本でよく使われているオンライン会議ツールは、中国からだとダウンロードできなかったり、使用に制限がついたりして不便だろ? 国内での会議なら、迷わず「騰訊会議」を使ってくれたまえ。このアプリの最大のメリットは、参加するだけなら、微信のミニプログラムからアクセスできるという点だ。相手にアプリをダウンロードしてもらわなくても、画面共有などができるのは本当に便利。また、同アプリは国外では「VooV Meeting」という名前でリリースしており、これをダウンロードするか、ブラウザ版を利用すれば、国外との会議もサックサク。
一方の「DingTalk」、これは日本でも少し知名度があるんじゃないか? オンライン会議昨日は申し分ないが、先にアプリのインストールとアカウント登録が必要なのが面倒だ。
業務管理のプロになれ
できるヤツは使っている、業務進捗管理アプリ「トレロ」。中国では残念ながらアプリがリリースされていないので、替わりに使ってほしいのがこの「チームビジョン」だ。
使用感はさながら中国語版「トレロ」といった感じで、プロジェクトにおける様々なタスクをカード化し、ボード上にあるそのカードを動かして、進捗を管理する。またスケジュールもついており、プロジェクト上で必要な会議などの予定も、メンバー間で調整可能。もちろん文書やデータのアップもできるので、業務内で必要な機能がこれ一つでまとまっているといったイメージだ。
おっと、最後にリモートワークに便利なグッズも教えておいてやるぞ。ポケットWi―Fiは急なホテル隔離などに遭っても安心なアイテム。また、パソコンスタンドなどで身体を労わることも大事だぞ。
~上海ジャピオン2022年3月25日号