基礎体温で生理周期を把握

――結婚してけっこう経つんですけど、なかなか子宝に恵まれなくて…。

 

先生　妊娠を望むのであれば、この「基礎体温計を使って自分の基礎体温を測って記録してみるのも一つの手ですよ。基礎体温計は、朝目覚めの際に、体温計の先端部を舌下に入れ、身体を動かさずに布団の中で検温してください。

 

――基礎体温を測るのと妊娠がどう関係してくるんですか。

 

先生　正常な排卵が行われている場合、基礎体温は生理周期内で低温期と高温期に分かれます。排卵を境に、基礎体温は０・３～０・５度上昇します。基礎体温が一番低い日から体温が上昇していく間の３日間に排卵が行われます。そのため、低温期の１～２日前から高温期が３日過ぎるまでの間に、１日おきに性交渉をするのが理想です。

 

――妊娠したかどうか、基礎体温を測ることでわかりますか。

 

先生　高温期は通常２週間前後なので、もし16日以上高温期が続く場合は、妊娠している可能性があります。ただし、体温の変化が、低温期と高温期の２相性になっていない場合は、月経があっても排卵がなかったことも考えられます。また、高温期が短かったり、高温期の途中で体温が下がるなどの場合は、黄体機能不全の可能性もあります。

 

～上海ジャピオン2016年05月27日発行号