集合住宅で化学物質漏洩 病院搬送2人避難100人

 11月23日(金)12時30分頃、閘北区共和新路708号の集合住宅で有害な化学物質が漏洩し、2人が病院に搬送され100人余りが避難する事件が起きた。
 事件当時、同住宅18階の一室から刺激臭が立ち込め、周辺住人が異臭や目の痛みを訴える騒ぎとなった。その後、同室にいた女性の通報でかけつけた消防隊が、住人100人余りを避難させるとともに、異臭の原因とみられる物品を回収。通報者の女性と、その救助にあたっていた消防隊員ひとりは、なんらかの中毒症状を起こして病院に搬送された。
 事故の詳しい原因は調査中だが、異臭の原因となったのは、四塩化ケイ素という化学物質と見られている。これは湿気に反応し、人体に悪影響を及ぼす煙を発生する。
 調べに対し通報者の女性は、化学物質を出す原因になった物品は、夫が持ち帰った電子製品の一種だと話している。四塩化ケイ素は、電子製品の部品を製造する原料としても使用されている。(11月23日)

~上海ジャピオン11月30日発行号より

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