上海ジャピオンの特集 記事

上海発!田舎に泊まろう

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「農家楽」ってなーに?

農業とは関係なし
新鮮食材の食事も

 上海に住んでいるとついつい高級ホテルに目が向きがちだが、
時には自然いっぱいの観光地の中で、民宿に泊まってみるのも面白い。
中国では、田舎のペンションや民宿に泊まってのんびり過ごすレジャーのことを
「農家楽(ノンジアラァ)」と言い、近年人気が出てきている。
「農家」という文字が含まれているが、必ずしも農業と関係があるわけではない。
 これまでに40回以上遊びに行ったことがあるという農家楽フリークの中国人女性・呉さんは言う。
「10年ほど前に初めて友達と一緒に農家楽に行ったんですが、以来すっかりハマりました。
大自然の中にいるだけで、すっかり気持ちが癒されるんですよね。
私は友達同士5~6人ぐらいで行くのが好きですね」と。
 自然以外の農家楽の楽しみは、食事。
民宿ではその土地で取れた新鮮な野菜や魚などを使って、家庭料理を振舞ってくれるのだ。
食事代は宿代に含まれている場合がほとんどだが、ドリンク代は基本的に別となる。
 気になる宿代は、食事の内容や施設などによっても異なるが、一般的には1泊50~100元程度。
宿の下の方の階にオーナーのおじちゃんとおばちゃんが住んでいて、
上の方の階が客室になっているパターンが多い。

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バスや電車で数時間
自然の中でのんびり

 呉さんがよく行くのは、「崇明島」や、浙江省の「西天目山」、「東天目山」、「山溝溝」など。
いずれも上海から電車やバスで3~4時間程度で行けるという。
 農家楽スポットはいくつかあるが、過ごし方はあまり変わらない。
近くの山を散歩したり、清流で水遊びや川下りをしたりする。
春には、タケノコ堀りができるスポットもあるそうだ。
夜は地元で取れた食材を使って、家庭料理を味わう。
 農家楽の過ごし方に、決められたルールはない。
人によっては、1カ月間ずっと借り続けて、のんびり本を読んで過ごしている人もいるそうだ。
ただ、インターネットはつながらない場所が多いので、注意したい。
とはいえ、時にはメールや携帯を気にしない生活を送ってみるのも良いかもしれない。
 では、呉さんのある日の農家楽体験日記をひも解いてみよう。

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バスに揺られて数時間
ようやく着けば別天地

 今日の目的地は浙江省臨安市の「西天目山」。
上海の南西約280㌔に位置する、風光明媚な土地だ。
 友達6人で約束した集合時間は、朝6時半。
人民広場から郊外行きのバスが毎朝出ているので、それに乗って一路目的地を目指す。
バスのチケットは、事前に電話で予約が必要だ。
片道100元足らずで、それほど高くない。
 バスの中では一同爆睡。
特に、その日朝まで飲んでいたという日本人男性Nさんは、
車中ピクリとも動かず、死んだように眠っていた。
数回のトイレ休憩を挟んで、バスは10時過ぎに「天目山」に到着。
所要時間は約3時間だった。
 この日泊まる予定の民宿にバスで迎えに来てもらい、一行はここからさらに山の方へと向かった。
民宿に到着したのは、11時過ぎ。
バスを降りるとみんなで拳を上げて伸びをして、周囲を見渡した。
宿は山に囲まれ、景色は一面の緑。
深呼吸をすると、気持が良い。
その後一旦部屋に荷物を置くと、「ちょっと散歩してみようよ」と呉さんが提案。
宿の周りを歩き、ブランコや休憩所を見つけた。
 間もなく正午を迎えると宿に戻り、お昼ごはん。
紅焼肉や鶏肉と大根のスープ、タケノコの炒め物など、
地元の食材を使った素朴な料理6品が食堂のテーブルの上に並ぶ。
どれもシンプルな味付けで、Nさんの食べること食べること。
日本人の舌に合いやすいようだ。
皿数は、基本的に人数分程度。
6人なら6皿、8人なら8皿という計算だ。

山登りに汗をかく
山中にバナナ売り

 食事を終え、みんなで山へ登ることに。
登山と言っても、往復2~3時間程度の平坦な山だった。
それでもしばらく歩くと、日本人のメタボ男性Nさんが「ちょっと休憩!」と息を切らして要求。
みんなで近くの段差に腰掛けた。
 Nさんがこんなことになるなら、「火山大石谷」という石山に行ってもよかったと、ちょっと後悔。
そこは入場料は1人80元もするけど、石畳の緩やかな石段で、初心者でも歩きやすい…と思っていると、
ちょうどリヤカーを引いたおっちゃんが通りがかり、声をかけられた。
聞けば、おっちゃんはバナナを売り歩いているのだという。
早速1束買って、その場で取り分けた。
登山をしながら山の中で食べるバナナの美味しさは、ひとしおだ。

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まるで修学旅行
夜は皆でトランプ

 下山すると夕方になり、少し早目の晩ごはん。
厚揚げと豚肉の炒め物や、豚足のスープなどが並ぶ。
やっぱり運動後のビールは格別だね。
別料金がたまにキズだけど(笑)。
 食事を終えると、部屋に戻って各自くつろぐ。
室内は簡素な造りではあるが、寝泊りするには十分。
ただ、農家楽の民宿ではよくあることだが、シャワーの水量と水温は今一つ。
それでも手短に浴びて、汗を流した。
夜は1つの部屋に集まって、みんなでトランプ。
修学旅行のようなノリでゲームが進み、楽しい夜は更けていった。
 翌朝、8時ごろに目が覚めると、食堂に集まりお粥やマントウ、ゆで卵などを頂く。
お昼前にはチェックアウトし、一行は再び上海に向かってバスに乗り込んだ。
こうして私たちの農家楽は終わった。

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~上海ジャピオン3月18日号

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