上海ジャピオンの特集 記事

紅包最新事情2018

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紅包に入れる金額は…

春節になると、日本で言う祝儀袋に当たる「紅包」が、中国人の間でやり取りされる。厳密に言えば、春節に親が子にあげるのはお年玉「圧歳銭(ヤースイチィエン)」なのだが、ここでは上司から部下へと渡されるものなどをすべて含め「紅包」としよう。

袋の中にいくら入れるべきか気になる人も多いはず。まず親が子どもに渡す場合は、300~500元が相場。また日本ではなじみが薄いが、普段は都市部で働いている成人に、実家に帰省した時に親が紅包を渡すことも多く、その場合2000~4000元が妥当だと言う。

 イヌ年に絡んだ模様が多数

さて、次に祝儀袋を用意しよう。今の時期はコンビニやスーパー、文具店、豫園周辺の小売店などどこにでも手に入る。

今年は戌年だけあって、イヌにちなんだものが多かった。写真①の「旺年(ワンニィエン)」は「旺盛な年になることを祈る」という意味だが、イヌの鳴き声〝ワン〟にも掛かっている。また写真②も①と同様に「旺」の文字が入っており、イヌのイラストとともに「運気よ上がれ」と描かれている。

写真②のような可愛らしいデザインはちょっと…という人なら写真③はどうだろうか。こちらは中国の伝統工芸・切り絵の技法が用いられた中国風のイラスト。ただこれは高さ105㌢しかなく、155㌢ある100元札をそのまま入れることができないので注意しよう。最後の写真④は、書いて字の如く「新しい年が平穏でありますように」という意味。ちなみにこの言葉には「年年有余(作物や財が有り余るほど豊かな年になる)」という言葉が続くのだが、〝余〟と〝魚〟の発音が同じことから魚のデザインを用いた「紅包」もよく見掛ける。

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紅包もスマホで贈る時代

オンライン決済システム「支付宝(アリペイ)」や「微信支付」での支払いが当たり前の時代となった今日。この電子化の波は「紅包」にも及んでいる。

2017年の春節期間において、電子版紅包を贈る際に最も用いられたアプリは「微信(WeChat)」。利用率は86・5%に達し、2位「支付宝」の63・2%を大きく引き離した。その「微信」では、昨年の同期間だけで46億件の紅包が贈られており、国民1人当たり平均3・5件を送っていることになる。また電子版全体で、1回の送金額は1~50元が一番多かった。ではアプリを使ってどうやって紅包を贈ればいいのか、「微信」の送金方法を紹介していこう。

 グルチャでランダムに分配

「微信」のアプリを開き、「紅包」を贈りたい相手のチャット画面を開いたら、右下の「+」アイコン内を押し「紅包」を選択。後は金額とメッセージを入力すれば送れる。なお微信の場合、紅包金額は1回につき0・01元~200元となっているので注意が必要だ。200元以上贈る場合は、送金額の制限がない「支付宝(アリペイ)」にしよう。

グループチャットでも同様に「紅包」のやり取りができる。送金方法は個人間の場合と同じだが、「拼手気紅包」という機能があるのが大きな違い。これは、紅包1つひとつの金額をランダムにすることができ、例えば送金総額を200元、送金人数を10人とした場合、「微信」が総額を10元、15元、50元、80元…と不均等に分割し、渡す側・受け取る側ともに「紅包」の中身がいくらなのかはお楽しみとなる。なおみんなに20元ずつ、あるいはAさんには10元、Bさんには20元…と送金者自身が送金額を決めたい場合は「普通紅包」を選択すればOK。

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縁起のよい数字を包む

紅包を含む電子マネーの機能では、0・01元単位で金額を設定できる。そのため金額は語呂などに合わせることが多い。実際に使われている語呂合わせの数字をいくつかご紹介しよう。

春節期間によく用いられる語呂は、運気を上げようという意味のものが多い。例えば「0・66、6・6、66・6、66・66元」は、「順溜(順調である)」の「溜(liu・)」の音が6と同じことに由来する。よって6を用いた金額は「新しい年が順風満帆になりますように」という意味となる。またお金に関する語呂でよく用いられる数字は「8」。これは「発(fa1)」の音に似ており、「発財(富を成す)」という言葉を連想させるからなんだそう。

そのほか、3~4つの数字を使って中国語の一文を作ることもあり「20・13、2013元(=愛你・一生:あなたを一生愛する)」や「2・58、25・8、258元(=愛我吧:私を愛して)」などがポピュラー。しかし「あなたを一生愛する」という中国語で金額を設定する場合「201・3元」は、「愛你一・生」となってしまい作れないので、20・13元を贈るのか2013元を贈るのかは贈り手次第となる。

 QRスキャンで紅包ゲット

紅包を人に配りすぎて財布がカツカツ…なんていう人に朗報! 「支付宝(アリペイ)」の親会社「阿里巴巴集団(アリババ・グループ)」は市内の各店舗で「紅包」を配っている。店内の壁やテーブルに貼ってあるステッカー「掃碼領紅包(QRコードをスキャンして紅包を受け取る)」を支付宝で読み取れば、会計時に使えるクーポンをもらえる。また「ユニクロ」などは、独自の紅包キャンペーンを実施しているので、店の公式アカウントや店頭で確認してみよう。

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~上海ジャピオン2018年2月2日発行号

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