2007年はここで迎える①

ここで迎える2007年


31日の夜はどうしよう?なんて迷ってる暇はない。
花火に野外フェスに除夜の鐘と、上海の年越しイベントは目白押し!
年に一度の祭典で、2007年を楽しく迎えよう!!

玉蘭のカウントダウン
新天地

 旧暦の正月「春節」を祝う中国では、新暦1月1日は重要な祝日ではない……ガイドブックにあるそんな状況は、上海では当てはまらない。特に若者の間には、カウントダウンをはじめとする年越しイベントが急速に浸透している。
 「2000年頃から、市内で年越しイベントが大々的に開かれるようになりました。この数年、市民スペースが整備されたせいもあるのでしょう」。そう話すのは、上海新天地のメディア関係主任・陶瓊麗さん。有名な市民スペースのひとつ新天地でも、恒例の野外カウントダウン・フェスティバルがことし7回目を迎える。去年はチケット入場者だけで7000人が参加した。

△写真:ことしのステージ完成予想CG。
両脇に連なる光の帯は、上海の市花・玉蘭のイメージ。

 「多くの年越しイベントの中で、特に上海を代表するものになるよう意識しています。そのため、去年からは上海の市花「玉蘭(モクレンの一種)」をイベントテーマにしました」。同メディア関係副主任・孫悦さんはそう説明する。
 ことしステージに登場するのは、映画『座頭市』で注目を集めた日本のタップダンサー集団・ストライプスや、人気オーディション番組『超級女声』からデビューした周筆暢(チョウ・ビーチャン)、そしてアジアで活躍する歌手・王力宏(ワン・リーホン)ら。
 レストランやバーが並ぶ新天地なら、新年のお祭り気分を盛り上げてくれるはず!

 【DATA】
 新天地に隣接する太平橋緑地(黄陂南路×湖濱路)にて、21時半~24時まで。チケットは、12月9日~25日までの間、新天地でVISAカードを使用して累計500元以上消費するたびに1枚もらえる(7000枚を配布次第、終了の予定)。イベントの詳細はこちらのホームページで確認できる。

△上記左右の写真:去年末に行われた新天地カウントダウンの様子。
ステージは、太平橋緑地の人口湖の上に開設される。

上海で楽しむ年越しイベント


大晦日から新年にかけての、上海の年越しイベントをピックアップ!
独自イベントを用意するバーやホテルも多いが、大勢で一緒に体験できる定番イベントなら、より臨場感が味わえるはず!

黄浦江越しに眺める花火 
外灘

 新年を祝して市内で上がる花火を眺める、定番スポットと言えば外灘。カウントダウンに賑わう街を背景に、上海の観光気分に浸れるのが楽しい。
 黄浦江越しに、浦東から上がる花火を観賞するほか、比較的人込みが緩やかな浦東側から、外灘を眺めるのもオススメ。19世紀の開港以来、常に上海に新しい時の訪れを告げてきた外灘で、新年を迎えてみては!

【DATA】
海関大楼(中山東一路13号)の鐘の音が有名。
当日の混雑とタクシーの拾いにくさは覚悟しよう。

除夜の鐘と初詣で 
竜華寺

 日本人の年越しに欠かせない〝除夜の鐘〟を聴くなら、市内最古の寺院である竜華寺へ行こう。ここでは1988年から、すでに恒例となった年越し行事「竜華晩鐘」を毎年開催している。
 当日、寺院内では、秘蔵品の展示や記念スタンプなどの〝初詣でイベント〟が行われるほか、寺院周辺には小吃や的当てゲームなどの屋台が並ぶ。花火も上がる中、日本の祭りのような賑やかなムードを感じられるだろう。
 メインイベントとなる鐘突きは、108人の参拝客によって行われる。上海八景のひとつにも数えられる「竜華晩鐘」でなら、情緒ある年末年始が過ごせるはずだ。

【DATA】
竜華寺(竜華路2853号)にて、31日22時~翌2時まで。チケットは200元(入場のみ)と518元(鐘を突く権利付き)の2種。
チケット販売は、800‐820‐7910、6272‐8333から。

△除夜の鐘を鳴らす市内の寺院の中でも、竜華寺は定番

市街地の年越しイベントはどこで?

 ショッピングセンターが集まる徐家匯駅一帯や静安寺広場などでは、花火やステージ演出などを伴うカウントダウンイベントがよく行われる。2006年の新年を迎える瞬間には、このほか南京東路の世紀広場や淮海中路の大上海時代広場などを含め、市内20カ所以上で、こうしたイベントが行われた。
 だが、恒例イベントとして定着したとはなかなか言えないようで、去年行われたからといって、ことしもあるとは限らないのが現状だ。イベントの詳細情報は、12月下旬になってから各メディアで公開されるパターンが多いので、気になる人はチェックしておこう。

△去年は、静安寺広場のイベントも大きく報じられた

オールナイトで映画観賞
市内各映画館

 オールナイトで映画を楽しむのも、上海では年越しの定番パターンだ。市内映画館の多くは、31日22時前後から朝まで映画を上映。プログラムの詳細は直前に発表される。
 ちなみに国泰電影院は、昨年は23時~6時まで、『単騎、千里を走る。』『PROMISE』などの話題作を計4本上映した(チケット100元)。

【DATA】
オールナイトを予定する主な映画館は、
国泰電影院(淮海中路870号・電話5404‐0415)、
環芸電影城(南京西路1038号梅龍鎮10階・電話6218‐2173)、
柯達超級電影世界(肇嘉浜路1111号美羅城5階・電話6426‐8181)。
中止の場合もあるので事前に確認しよう。

年越しセールと福袋
第一八佰伴

 日本の年始イベントと言えば、初売りと福袋。上海では第一八佰伴の年越しセールが毎年恒例だ。
 ことしも期間中、百貨店内で様々な祝賀イベントが行われるほか、商品を一定額(A型商品で400元以上、B型商品で2000元以上)購入すれば、240元分の商品券がプレゼントされる。
 そして目玉はやっぱり、1個200元の福袋! 中身は800元相当の商品とのこと。販売開始は、なんと深夜3時。カウントダウン後に行くには、調度良い時間では!?

【DATA】
第一八佰伴(浦東新区張揚路501号)にて、31日午前8時から翌朝6時まで。
問い合わせは5836‐0000。

△去年の年越しセールでの賑わい

~上海ジャピオン12月22日発行号より

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