ヘルシー♪ ローカル火鍋

豚モツと鶏の合体鍋
寒い冬にも食欲増進

寒さでキュ…っと縮んだ胃を、
ほっこりほぐすならココ。
メニューに「必点(注文必須)」とまである
この「胡椒猪肚鶏」(中68元、大98元)は、
豚モツと鶏のぶつ切りを土鍋で煮込んだ、
コクのある乳白色スープの鍋だ。
同店では新鮮な豚モツと、
広西チワン自治区の農家で育てられた地鶏を使用。
栄養価の高い豚モツが中150㌘、大250㌘と、
タンパク質を豊富に含む鶏が中500㌘、大750㌘と
ふんだんに盛り込まれており、
食欲不振、消化不良、胃痛などに効果があるという。
また、味の決め手となる胡椒は、
明代の薬学書『本草綱目』によると、
咳止めなどの効能があるとか。
食す際には、まずはスープをそのまま一口。
次にキノコ類、肉類、野菜の順で
具材を入れていくと良いそうだ。
豚モツと鶏はあらかじめ火を通してあるので、
湯が沸けばそのまま、
中央の台に置いてある各調味料を調合した
タレにつけて頂ける。
豚モツは臭みがなく、
コリコリとした歯ごたえが楽しめ、
鶏肉は、さっぱりとした仕上がり。
具材としては、ウニが練り込まれた
「滋補海胆丸」(28元/6個)などがオススメだ。
さらに、サイドメニューとして是非頼みたいのが、
同じく土鍋で炊かれた中華風炊き込みご飯
「皇上皇?味?仔飯」(小30元、中38元、大48元)。
甘い中華ソーセージが入り、
風味豊かで香ばしい味わいだ。
栄養満点かつヘルシーなことから、
〝男のガソリンスタンド、女の美容院〟
と銘打たれるほどのこの鍋。
男女ともに、これを試してみない手はない。

懐かしの味? 重湯鍋
〆にはもちろん粥を

粥の上澄み液である重湯(おもゆ)と言えば、
消化が良く、水分を効率よく摂取できる点から、
昔から病人や赤ちゃんの離乳食に
よく用いられている。
その重湯をスープに使用した
何とも健康的な火鍋が、
静安寺近くの店舗で頂けるのだ。
スープにはクコの実が浮かんでおり、
見た目通りあっさりとまろやかな仕上がり。
塩味が効いており、火にかけていると、
鍋の淵にふつふつと
のり状のでんぷんが貼り付いてくる。
日本語も書いてあるメニューを見ると、
各スープや主な具材には、
それぞれに含まれる脂肪、タンパク質、
炭水化物の量が%表示で記してあるので、
ダイエット中の人などには参考になるかもしれない。
タレは、自分で調合するのではなく、
「海鮮調味料」や「自家製タレ」(各5元)
などを別途オーダー。
スープにもうっすら塩味はついているので、
好みで量を調整して頂こう。
そして具材はと言うと、店名にあるように、
海鮮メニューが豊富。
串に刺さって出てくる豪快な
エビ「草蝦」(13・8元/50㌘)や、
重湯スープとの相性抜群な
イカの切り身「目魚片」(25元)
など、珍しい食材が目白押しだ。
肉類は出来る限り、
さっと火をくぐらせる程度にし、
スープに海鮮エキスをたっぷり染み込ませたら、
最後に無料でサーブされる五穀と卵を入れて、
お粥で〆。
どことなく日本的な優しい味わいのこの火鍋は、
風邪の引き始めなどにも良さそうだ。

1人でもOKの漢方鍋
中国茶でまったりと

女性1人でも気軽に入れる、
ベジタリアン火鍋の店が、
閑静な新華路の通り沿いにある。
そこでは、1人用の小さな鍋に、
野菜棚から好きな具材を好きなだけ選び、
自分好みの鍋を作ることができるのだ。
メニューはシンプルに1種類のみ。
昼夜ともに88元の食べ放題となっており、
火鍋以外に、漢方茶と点心、
さらには自分で搾れるサトウキビジュースや
綿菓子まで全て含まれている。
火鍋店では珍しく
ベジタリアン料理に徹する同店では、
酒はもちろん、肉や海鮮類も一切なし。
しかし、大豆やキノコ類などから作られた
擬似ソーセージや肉団子も数種類用意し、
蒸し餃子やシュウマイなどの点心もあるので、
満腹感は十分に得られる。
ただし、点心は営業時間の各30分前に
最終オーダーとなるので、早めに注文しよう。
鍋のスープは、
10種類以上の素材を5時間以上煮たもので、
さらに小さな袋に入って出てくる黒豆やキノコ、
ユリ根などを自分で追加する。
漢方とお茶の香りが何とも芳しく、
苦味もなくさっぱりしているので、
スープだけで頂いても◎ 
そして漢方茶はと言うと、
入口カウンター横にある
レトロな薬棚の引き出しの中に、
40種類以上が小袋に分けて入っている。
それぞれ効能も書いてあるので、
体調に合わせてブレンドしてもOKだ。
火鍋を食べ終えたら、
中国茶を飲みながらまったりと――。
そんな週末を過ごせば、
心の底から日々の疲れを癒せるだろう。

ダイエットの強い味方
タレに酒までキノコ尽くし

ダイエットの強い味方と言えば、
食物繊維が豊富で、低カロリーなキノコ類。
そのキノコを心ゆくまで鍋で楽しめるのが、
日本人には馴染み深い古北の和平広場にある同店だ。
こちらでは、
無料で出てくるお茶から鍋の食材、
スープやタレに至るまで、とにかくキノコ尽くし。
さらに同店で使用しているのは、
大部分が雲南省や四川省で採れた純天然のキノコ。 
注文はオーダーシートに記入する方式だが、
写真と日本語での解説付きのメニューもあるので、
そちらを見ながら何を頼むかじっくり吟味しよう。
スープは、28種のキノコを8~10時間煮込んで作る
「野生菌湯鍋底(天然キノコのスープ)」(28元)
をベースに、
男性に人気のスッポンを加えたものなど、
全5種類を用意する。
火鍋はいつ煮えたかの判別が難しい時も多いが、
こちらでは最初にキノコ類などを
店員さんが鍋に直接放り込み、
10分間のタイマーをセット。
ジリリと鳴れば、それが食べ始めの合図となる。
甘じょっぱい特製キノコ味噌をスープに溶かして頂こう。
キノコ尽くしは、鍋だけでは終わらない。
キノコの薬用酒も、
美顔や美肌効果があるという「霊芝酒」(10元/杯)など、
全6種を用意してある。
ただし、漬けてある蒸留酒が
アルコール度数50度前後と高めなので、
飲みすぎには注意が必要だ。
食生活の乱れを感じた時には、
ヘルシーキノコ火鍋で、身体をリセットしてみては?

~上海ジャピオン02月10日号

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