ドクター丸かじり:骨、筋肉は21歳をピークに衰える

Q1、まず先生の趣味を教えてください。
A、サッカーです。上海にある欧米人のチームに入っていて、日本人チームと対戦することもよくあります。サッカーは、2本足で歩けるようになった頃からやっています(笑)。父も兄もやっていましたから自然と始めていたという感じです。また、最近ヨガを始めました。精神的にリラックスできますし、続けていこうと思っています。

Q2、尊敬する人、憧れの人はいますか?
A、5歳上のいとこがいるのですが、彼と話をするといつも哲学的なことになるんです。難しい内容ですが、自分の人生について、また、人としてどうあるべきかを考えるいい機会になります。彼も僕と同じ理学療法士の仕事をしています。仕事の上でもプライベートでも、彼から受ける影響は大きいです。

Q3、先生の専門は理学療法士とお聞きしました。日本人には耳慣れない言葉ですが、どういったお仕事をされているのでしょうか?
A、リハビリセンターにいる先生をイメージしていただければいいと思います。筋肉・骨・関節などの問題に対して治療を行います。手を使って損傷した部分に刺激や圧迫を与えることを始め、各種の機器を使って治療します。もう1つ重要なことは、患者さん自身がエクササイズをして治癒力を促進し、回復力を高めることです。こちらの実技やアドバイスに従ってエクササイズを覚えてもらい、自身で続けてもらいます。これが再発予防にもつながります。
 現在、日本人患者は全体の約40%です。中には、サッカーで対戦している日本人チームのメンバーもいます。

Q4、では先生の目指す理想の医療とは?
A、患者さんが痛みから解放されて、快適な生活へと復帰できることを目指して治療しています。そのために、正確な診断をして適切な治療をすることに専念しています。
 人間の骨と筋肉は21歳をピークに衰え始めるんです。ですから、健康な人でも、日頃から意識して筋肉を動かすことをおすすめします。患者さんが1日でも早く元の状態に戻って、さらに健康的な身体を保持できるようにこれからも努力していきます。

Q5、もし生まれ変われるとしたら何になりたいですか?
A、プロのサッカー選手になりたいです。ベッカム選手みたいにね(笑)。もしかなうなら、今すぐにでもなりたいです。

<健康の秘訣> 
 健康とは、身体的なことだけでなく精神的にも健康であることが大切だと思います。身体と心は切り離せないものですから。平日は好きな仕事をし、休日は趣味のサッカーをすることで、心身の健康を維持しています。

クリス・アルドレッド
主任理学療法士
27歳・イギリス マンチェスター出身

取材協力/シノユナイテッドヘルス TEL:6279-8920

~上海ジャピオン2006年2月17日発行号より

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