その症状、もしかしたらこんな病気の初期症状!
治療のカギは、早期発見。
【サイレンNo.7】
冷たいものや甘いものが歯にしみる。虫歯かもしれないと思いつつ、ほったらかしにしている。心当たりのある人は、こんな病気の可能性が!
もしかして歯髄炎(しずいえん)かもしれません。
ジュースを飲むと、歯にきゅうっとしみる。じんじん痛んでも、時々だからと放置している人は「歯髄炎」に気をつけて下さい。
歯髄炎とは、虫歯や外からの衝撃が原因で、歯の中心の神経や血管が通る歯髄(しずい)と呼ばれる部分の神経が炎症を起こす病気。初めは、冷たいものや甘いものを口にしたときにしみる程度ですが、症状が重くなると、眠れないほどの激しい痛みが長時間続いたり、ときには頭痛や肩こりに悩まされだしたりすることもあります。
異常を感じてすぐに治療を始めれば、歯に痛みを和らげる薬を詰めるという一般的な歯科治療で対処できるのですが、発見が遅れると炎症のひどくなった神経を抜いたり、抜歯が必要になったりと、治療期間の長期化も避けられません。その上、神経を失った歯はもろくなるため、そのときは大丈夫でも、数年、数十年後に大きな影響が出てくることもあるのです。その結果、早くから入れ歯が必要となるかもしれません。
上海という異国の地では病院へも足が遠のきがちになりますが、歯髄炎になったら、自然治癒はまずありません。気になる症状は放置せず、適切な治療を受けましょう。
■今週のドクター
宮崎歯科(西典歯科)
宮崎稔之 先生
住所: 浦東南路1036号1905室
TEL: 5877-5685
診療: 平日9時半~19時半、日曜定休日
※本記事は、チェックする目安に過ぎず、あなたの身体の状態を確定するものではありません。
~上海ジャピオン4月11日発行号より