お医者さんの御用達~ジャノヒゲ(麦門冬)

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慢性の乾いた空咳に

――風邪をこじらせてしまい、コホンコホンという乾いた咳が続いています。鼻水は止まっているのですが、どうすればいいですか。

 

先生 季節の変わり目は、空気が乾燥しているうえに寒暖の差が激しく、体調を崩しやすいですね。漢方学的観点から言えば、肺は乾燥を嫌います。そこで、肺を潤す働きが期待できる漢方「ジャノヒゲ(麦門冬)」を試してみましょう。

 

――初めて聞く名前です。

 

先生 主に体力があまりない人が、顔を赤くするほど咳き込んでしまったり、空咳が続いたりしている時に摂取するのに適しています。慢性的な咳が改善しない人、喉が乾燥している高齢の人にもオススメ。肺を潤すことで乾いた咳が減っていきますよ。

 

――どのように取り入れたらいいのか、また注意点があれば教えてください。

 

先生 トリ肉やブタ肉と一緒に煮込んだり炒めたりすると食べられます。また煎じたジャノヒゲやハチミツなどと煮詰めたナシを食べるのもいいですね。一週間ほど摂取し、様子を見てください。子どもは少量であれば食べても構いません。ただし、湿った咳や水っぽいタンが多い時には、控えた方がいいでしょう。漢方は色々な摂取方法があるので、気軽に医療機関に相談してください。

 

~上海ジャピオン2017年10月20日発行号

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