8月13日(土)午後、ドーハ発上海行きのカタール航空機が、
燃料不足で上海虹橋空港に緊急着陸を要請したが、前方を
飛行していた吉祥航空機が譲らず、先に着陸するトラブルがあった。
同カタール航空機は浦東空港に着陸予定だったが、同日午後の
天気は雷雨だったため、市上空で約1時間待機し、15時10分、
燃料不足により虹橋空港への緊急着陸を要請。
管制塔はこれを受け、優先着陸を進めたが、着陸地点から
約5海里の地点で、残り5分ほどしか飛行できないとして
「メーデー(緊急信号)」を発令し、直ちに緊急着陸姿勢に入った。
しかし前方を飛行していた吉祥航空機が、残り4分ほどの飛行用
燃料しかないとして譲らず、先に着陸した。
着陸後の調査で、両機の燃料残量は、カタール航空機で飛行30分
程度分の5㌧、吉祥航空機で飛行約1時間分の3㌧だった。
これを受け中国民用航空華東管理局は、29日(月)、韓国籍の
吉祥航空機機長の中国国内の定期運送用操縦士資格を取り消す
処分を下した。(8月30日)
~上海ジャピオン9月02日号