劇的!カルチャー体験 Vol.72~姿立紙芸館

 

新境地を開拓する自然な粘土細工

今回の体験者・秋山さんは、

友人の勧めで、2年ほど前からシャドーボックスを習っていた。

教室に通ううち、粘土作品も作りたいと思い始め、

体験を受けてみることにしたという。

「先生の作品が、どれもすばらしくて。

きちんと習えば、自分でもできるかな、と思いました」と話す秋山さん。

姿立紙芸館では、切り絵の立体作品と、

粘土細工の両方を教えている。

粘土は、キメ細かい素材がリアルで、

手も汚れず、最近人気のコースだという。

 

粘土の扱いに苦戦工夫が生きる

今回、秋山さんは黄色のチューリップを作ることにした。

「粘土は乾きやすいから、濡れたおしぼりの上で、

使う分だけちぎり取ります」と先生が説明する。

まずは花弁の芯作りから。

芯となる発泡スチロールにワイヤーを刺し、

粘土をつけていく。

上部にハサミを入れ、少し指で開いたら、

次はいよいよ花弁作りだ。

適当な量の粘土を取り、

縦長に丸めたら、

専用の型の上で平たく伸ばす。

こうすることで、自然な花弁のシワが生まれるのだそうだ。

粘土の適当量が分からず、

粘土を足したり減らしたりと苦戦している秋山さんを見て、

先生が「上手、上手」と励ましてくれる。

さらに、

細い細工棒で花弁のシワを深く刻み、

少し置いて乾いたら、

芯に1つずつ貼り付けていく。

ここで先生が「手のひらを使って、

きゅっと押してあげるだけで自然に丸くなるの」とアドバイス。

花弁6枚を貼り付け、ディスプレイ用の籠にセットしたら、

出来上がりだ。

秋山さんは「やっぱり粘土は難しい。

でも楽しくて、もっともっと作りたいです」と、

笑顔で作品を持ち帰った。

 

~上海ジャピオン9月23日号

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