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譲られた二胡で マンツーマンの授業
今回の体験者・前田さんは、
「ずっと昔から楽器を習ってみたかったんですが、
五線譜が読めないので、尻込みしてたんです」と話す。
そんな折、帰国する知人が二胡を譲ってくれたので、
思い切って教室を探し、体験レッスンを受けてみることにした。
二胡専門学院は、二胡のスペシャリスト・張先生が、
日本からの帰国後に開いた。流暢な日本語で、
マンツーマンで教えてくれる上、気軽に始められるように、
半年コースに申し込むと、入門用の二胡をプレゼントしている。
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緊張をほぐす言葉 きれいな音が喜び?
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まずは二胡を弾く際の姿勢と、正しい持ち方を教わる。
二胡の部位の名称など、難しい用語は、
最初は無理に覚える必要はないと先生は言う。
前田さんは緊張気味で二胡を手にし、弓を構えてみる。
先生は「もっとリラックスして、大丈夫」と声をかけながら、
前田さんの緊張をほぐしてくれる。弓を身体と平行に持ち、
二胡本体には左手の親指の付け根だけを添えるように、
と指示を受けるうち、前田さんはすっかり夢中になっているようだ。
次に、2本の弦を弾くときの動きなど、
注意を受けながら実際に弾いてみる。
初めはギシギシと軋むような音を鳴らしていたが、
きれいな音が出た瞬間、前田さんの顔が一気にほころんだ。
「先生が大丈夫って言ってくれるので、私にもできるかも、
と思いました。先生みたいに、とはいかないけど、
きれいな音が出ると嬉しいですね」と前田さんは笑顔で話し、
さっそく入門を決めた。
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~上海ジャピオン10月21日号