冬の体調不良は夏に治す
――冬の間は、腰痛に悩まされていましたが、
暖かくなって、だいぶ和らいできました。
でも、毎年のことなので、なんとか改善したいです。
いい方法はありませんか?
先生 ありますよ、いい方法が!
それは、「温灸艾条」という
棒状のお灸を使った治療です。
中国には、「冬病夏治」という諺があるんですが、
これは読んで字の如く
「冬の病気は、夏に治す」という意味です。
中国の漢方医院は夏になると、
冬の体調不良対策に、
お灸治療にやって来る人たちがいっぱいで、
医院内はお灸の煙で真っ白なんですよ(笑)。
――なるほど。
では私も、今のうちから対策しておきます。
具体的な使い方を教えて下さい。
先生 これは、ヨモギを乾燥させたものを、
紙で巻いて棒状にしてあるもので、
紙をめくらずに、直接火をつけます。
すると、煙が出てきますので、
不調を感じる部分に、
暖かさを感じるくらい近づけて、
煙で燻すようにして下さい。
痛いところを中心に、
ぐるぐる回しながら、10~15分間続けます。
その後、お灸をそのまま水に濡らして、
火を消せばOKですよ。
――水に濡らしてしまって大丈夫なんですか!?
先生 自然乾燥させれば、何度でも使えますよ(笑)。
また、直接患部ではなく、
ツボに行っても、効果はありますよ。
火傷と火事には気をつけて下さいね。
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~上海ジャピオン05月11日号