その症状、もしかしたらこんな病気の初期症状!
治療のカギは、早期発見。
【サイレンNo.6】
用を足してもなんだかすっきりしない。痔だと思って気にしてなかったけど、便によく血が混じっている…。心当たりのある人は、こんな病気の可能性が!
もしかして大腸(だいちょう)がんかもしれません。
かつては少なかったものの、今や危険な病気のトップ3に入る「大腸がん」。それは上海生活でも例外ではありません。
大腸がんとは、その名のとおり大腸にガンが巣食う病気。
その主な原因と考えられているのが、食生活の変化による脂肪の摂り過ぎや、食物繊維摂取量の低下などです。
では、これらがどう影響するのでしょうか? それは、脂肪を摂ると胆のうから出される胆汁に関係します。胆汁の大部分は小腸で吸収されますが、その一部は大腸に流れ、大腸内に住む細菌によって発ガン性を含む物質に変化させられてしまうのです。これに便秘が加わると、発ガン性物質が腸の中にいる時間が長くなり、ガンができやすくなるわけです。
大腸ガンは転移が比較的遅いといわれ、早期に発見できれば約95%は治癒可能とされています。ただ、始めの段階ではあまり症状がないため、発見にはやはり検診が第一。現在では、大腸内視鏡検査が主流です。
脂肪の摂取が多くなり、繊維の摂取は減りがちな上海の食生活。内視鏡検査などは痛そうな感じがしますが、上海の大きな病院では無痛検診を行っているところも。不安があれば、まずはかかりつけ医に相談してみましょう。
■今週のドクター
上海国賓クリニック
史亜州 先生
住所:古羊路777弄名都城東森会館
TEL:6401-2702
診療: 9時~18時(月~土)、完全予約制(日・祝)
※本記事は、チェックする目安に過ぎず、あなたの身体の状態を確定するものではありません。
~上海ジャピオン4月18日発行号より