ますます充実 日本人向けデリバリー
気温が下がり、外出が億劫になる季節に突入。ぬくぬく暖かい部屋から出たくないという人にオススメなのが、ネットショッピングや宅配サービスだ。
日本人向けデリバリーサービスは今、充実期を迎えている。今年の下半期に入り、しんせん館の商品を扱うネットショップしんせんマートが登場、さらに今までカタログを見ての電話注文だった出前館もネットショップを開設、そしてレストラン検索の大手サイト「ぐるなび」による宅配・出前の総合サイトぐるなび上海デリバリーもオープンした。また、輸入食品が豊富なスーパーで宅配も行うCity Shopでも、今年に入り日本食品を強化している。そのほかにも、日本でも宅配サービスのある食品のデリバリーがどんどん上海進出中だ。
こうしたサービスは一度利用すると、その便利さに習慣化する人も多い。まだ利用したことのない人は、これを機にデリバリー生活の第一歩を踏み出してみよう。
利用者たちの声 自分なりの活用術を
上手くデリバリーを使うコツは、何より自分のライフスタイルに合わせた活用術を見出すこと。例えば、仕事が忙しいビジネスマンなら週末を利用してネットでまとめ買いするのも1つの方法。利用者の中には、「金曜日の夜にネットで注文して、土曜日の午前に受け取るのが既に習慣になっています。休みは家でゆっくりしたいし、正直買い物に出るのも面倒だから…」という人もいるほど。
主婦なら「ドリンク類やお米など重いものや、ティッシュやトイレットペーパーなどかさばるものは運んでもらう」という人は多い。さらに「冷凍食品やお菓子類などお店でどれを選んでも中身が一緒のものはネットでまとめ買い&宅配。でも、野菜や肉など生鮮食品はお店で自分の目で確かめて買っています」と、商品のカテゴリーに合わせて自分なりの使い分けをする人の声もあった。
また日本人の間でも、市内の100件以上のレストランと提携し料理をデリバリーしてくれる総合サービス「SHERPA‘S」(中国語・英語)を利用する人は多く、料理をする時間や材料のない時、急な来客時などに活躍しているようだ。こちらでは初めて注文する際に住所を告げれば、電話番号と住所が登録され、2回目以降はいちいち住所を伝える必要がない。加えて、各店舗の料理には「501」などの番号が振られており、料理名でなく番号を伝えるだけでいいので注文も楽チンだ。
梱包・保温は十分配慮
ありがちなトラブル
初めて上海でデリバリーを利用する人にとっては、「注文商品がちゃんと届くか」、「潰れないようにきちんと梱包してくれるのか」など不安はつきもの。しかしご安心を。各業者では、現在こうした点に十分配慮してサービスを提供している。
例えば、『City Shop』なら注文後には頼んだ商品の確認メールが届くし、配達の方も野菜類や肉類、洗剤類などカテゴリーごとに、きちんとビニール袋やダンボール箱に分けて入って届く。商品全て一緒くたに同じ入れ物にギュウギュウに詰められ届くという心配はない。ただし、到着時に商品の在庫が無かったために、やむなく注文商品のうち数点が届かないというケースもあることだけは予め覚悟しておこう。
また、こうしたスーパー系の宅配は野菜や肉、魚などの生鮮食品も扱うため、それが絶対に傷んでいないとは言い切れない。なので、到着時にはその場で商品を確認するようにし、万が一傷物だった場合は再配送をお願いしよう。
レストランの料理を宅配してくれるサービス業者『SHERPA‘S』の配送は、料理はタッパーに入った状態で、さらにしっかりと保温ボックスに入れて運んで来てくれるし、到着時に「要餐具(yao4 cang1ju4)」と言えば、フォークとスプーン、ナイフ、ナプキンのセットをもらえるのも嬉しい。ただしこちらも、注文から45分以内を基本にしているが、料理を作る店舗の状況や道路状況により、多少遅れることもある。
なお支払い方法については、ほとんどの業者が商品到着時に現金払いとなっている。
上手く使いこなせば、上海生活を楽しむ大きな手助けとなるデリバリー。4~5ページのリストを参考に自分の要望に合った業者を見つけよう。
~上海ジャピオン11月28日発行号より