乙女の? スイ~ツビュッフェ

濃厚なチョコレートケーキに、舌でとろける滑らかなプリン…
ジュエリーのようなスイーツがズラリと並ぶ姿に胸ときめくこと間違いなし
好きなものを好きなだけ…夢のようなデザートビュッフェにいざ出陣!

一口仰天、制覇で昇天
 唇に触れた途端とろけるチョコババロア層、オレンジ風味のムース層。とろりとした濃厚な甘さに柑橘の風味が加わり爽やかな味を醸し出す。キュッとしたスポンジにふたつの味が染み込むと、幸せの絶頂が訪れる。
 この夢のようなケーキ「オペラ」は、20種類前後を揃えるルネッサンスホテルスイーツビュッフェ、水、木曜日の定番の逸品。限定の理由は、曜日毎にテーマの異なるビュッフェを提供しているためだ。月、火曜日はドイツなどの中欧テイスト、水、木曜日はマレーシアなどの東南アジアテイスト、そして金、土曜日はフランスなどの地中海テイストと、ラインナップの大部分をがらりと変える。
 また、スイスプレミアムのモーベンピックアイス4種を頂けるのも魅力。豊富な季節の果物でのクールダウンもマストだ。

揚子江ルネッサンスホテル
延安西路2099号揚子江万麗大酒店1階 
TEL: 6275-0000
席数: 138席

抱腹絶倒スイ~~ツ?


お菓子の国に埋もれて
 どれだけのクリームチーズを使えば、これだけ濃厚な味が生まれるのか? さらに、サクサクのビスケット部分がマッチして、ひとつ食べれば、もうひとつを目の前にしただけで喉がなる。
 垂涎の濃厚なチーズケーキに出会えるのは、世界8地域の各国料理ビュッフェに定評のあるシャングリラホテル。ケーキのみで常時35種類という充実の品揃え。そのラインナップはインターナショナルビュッフェのその名の通り、国際色豊かだ。
 例えばイタリアのティラミスにフランスのマカロン…さらに、マンゴーアイスやストロベリーアイス、色とりどりのキュートなグミやクッキーまで取り揃え、ゲストの童心を刺激する。
 さらに特筆すべきは、全てのスイーツが〝いつでも全てある〟こと。スイーツビュッフェといえば、なくなる前に早くとらなきゃ! と焦りがちだが、ここではその心配はいらない。次から次に補充されるスイーツで、安心して胃を満たしに行こう。

浦東シャングリ・ラ
富城路33号香格里拉大酒店2楼 
TEL: 6882-8888
席数:約300席


夢心地スイーツ
 ほっぺが落ちそう…とはまさにこのこと。溢れんばかりのフルーツ山の隙間からスプーンを突き刺し、パリパリの表面を崩せば、魅惑のとろ~りクリームが顔を出す。
 そんなとびきりのクリームブリュレを味わえるのは、フォーシーズンズホテル1階のレストラン。昼は約20種、夜は約25種が揃い、さらに昼夜でメニューが半分近く異なる。これらをてがけるイタリア人シェフは、なんと太極拳マスターでもある。太極拳思想にのっとって、食材の陰と陽のバランスまで考慮しているというスイーツは、正に中国4千年の歴史と西洋の合体といえるだろう。
 全体的にフルーツやチョコの素材の風味を存分に活かした上品な味わいが特徴で、「ビュッフェのスイーツは甘い」という概念を覆してくれる。特に濃厚なチョコの味がダイレクトに伝わるブラウニーはシェフも一押し。
 南京西路駅から徒歩5分。公園も近いというこの立地、子どもとのお出かけにもぴったりだ。



フォーシーズンズホテル
威海路500号1階 
TEL: 6256-8888×1150
席数: 約140席


これぞ日本のケーキ!
 ダントツ人気はモンブラン。その美味しさの秘密は、フランス製のマロンペーストをたっぷり練りこんだ濃厚なクリームと、良質のバターを使った薄くてサックサクのタルト生地にある。クリームやスポンジは、どれも崩れそうなほどトロトロでふわふわ。
 日本人パティシエ直伝のケーキを今も脈々と受け継いでいる「フジ・カフェ」のケーキは、常時15種類。上海で作るメリットは、日本に比べ輸入品が安く手に入るため、贅沢にたっぷり使えることだと言う。
 ビュッフェの場合は、1カットが通常の1/3という心遣いも見逃せない。色んな味を少しずつ楽しみたいという願望を充分反映させているのだ。
 また、セットになったドリンクの中でも、コーヒーは絶品。注文が入ってから一杯ずつサイフォンで立てるだけあって、ふわりとした香りが格別なのだ。普段ブラックで飲むことが少ない人にも、ぜひブラックをオススメしたい。



富士珈琲屋
古羊路1129号名都城倶楽部2階
TEL: 6446-2134
営業時間: 10時半~21時
座席数: 50席

乙女の食事は美しく



ビュッフェマナーを知る
 視界いっぱいにズラリと並ぶジュエリーのようなスイーツたち。それを全て制覇したくなるのが、乙女心というものだ。
 しかし! 美しいスイーツを前に、我を忘れてしまっては美しさが半減してしまう。ヤマトナデシコとしては、「躾」すなわち「身の美しさ」を忘れずにビュッフェを嗜もう。
 まず気をつけたいのが「お皿山盛り」。これは見た目にも美しくないだけでなく、スイーツ同士が接して形が崩れるわ味は移るわ、てんやわんやになってしまうという最大のタブーであるということを肝に命じたい。また、謙虚な日本人は取り皿をリサイクルしがち。一皿済ませたら、遠慮せずに新しいお皿に手を伸ばそう。さらに、席を立つ機械の多いビュッフェとしては、手荷物は最小限で肌身はなさず持っていられる状態が安心だ。
 最後に予約までできれば、スペシャルパーフェクトなヤマトナデシコ。特にホテルの場合は、レストラン貸切など日によって開催していないこともあるので、出かける前の問い合わせ、または予約をしていくのがナデシコの嗜みと言えるだろう。
 これだけ抑えればホテルスタッフも見惚れる美しきゲストとなること疑う余地なし。優雅なスイーツビュッフェタイムを過ごすべく、早速受話器を握ろう。

~上海ジャピオン6月27日発行号より

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