風邪&インフルエンザ対策②:上海インフルエンザ予防最前線

 多くの子どもを預かる幼稚園では、日ごろから衛生環境に人一倍気を配っている。その中には、大人が実践することを忘れてしまった、予防に対する大切な考え方がたくさん含まれている。実践の現場では、どのような予防をしているのか話を聞いた。

<手洗いうがいを日ごろから習慣づける!>
 閔行区の上海ふたば幼稚園では、日ごろからの手洗いとうがいを園児に習慣づけることで、インフルエンザを始めとする感染症の予防に力をいれている。副園長の栗田近先生は、「園の中だけで手洗いとうがいを徹底させたとしても、本当に効果のある衛生予防にはなりません。園での生活は全体の一部。家庭でも、一年を通じて手洗いとうがいをする習慣を身に付けることが、大切になります」と、「幼稚園」「保護者」「子ども」が三身一体となった予防を強調する。
 子どもに手洗いとうがいを習慣づける方法は、ただ感染症についての危険を伝えるだけではない。「いろんな角度から話をします」と栗田さん。「芝居をしたりシールを使ったり。楽しみながら伝えることで、手洗いとうがいをすることに喜びを持ってもらえるようになれば」と話す。

<抵抗力をつけるために天気の良い日は外で遊ぶ>
 毎朝9時半から全員で行う体操や園内ジョギング、レクリエーションなど、園庭で過ごす時間は多い。子どもたちに抵抗力をつけることが狙いだ。栗田先生は「海外で育つ子どもは、どうしても外で遊ぶ機会が少なくなります。園内には先生達もいますし、セキュリティーもしっかりしています。外で元気いっぱいに遊びながら抵抗力をつけることで、インフルエンザや風邪に負けない体作りを目指しています」と説明する。

~上海ジャピオン2006年2月17日発行号より

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