新年は豚料理で幕開け②

豚肉料理の三カ国競演


豚骨拉麺

骨から染み出すうまさ スープが命の豚骨拉麺

 美味いラーメンの汁をズズッとすすると、思わず顔がほわっと緩む。ラーメンの主役・スープには人の心を溶かす力がある。七宝の「豚骨拉麺」では、本場・博多で培われた豚骨スープのラーメンを提供している。
 同店自慢の豚骨スープは、豚の頭の骨、丸骨、背骨などでダシをとる。骨がバラバラになり、中からいい味が出てくるまで、大きな寸胴で丸24時間、じっくりと煮込んでいる。コクのある、白いスープは、まろやかに麺と絡み合う。
 運営メンバーのひとり、林さんのことしの目標は「お客さんの要望に応え、市内に新店舗を出す!」。2007年1月18日(木)まで、ジャピオン持参で替え玉何個でもプレゼント。

豚骨拉麺

七宝古鎮南西街32号
TEL: 2993-8688
営業時間: 11時~22時

慶宴満堂

韓国式よくばり焼肉 豚バラとさっぱり野菜

 ぶ厚い豚バラ肉を鉄板で焼き、コチュジャン、唐辛子、ニンニクと一緒に野菜でくるっと巻いて、ガブリと頬張る、これが韓国料理・サムギョプサル。ジューシーな肉と、さっぱりとした野菜の組み合わせが食を進ませる。「慶宴満堂」では、肉の余分な脂を落とし、味を良くするため、鉄板で焼く前に、木炭でさっと焼いている。
 普通のサムギョプサル・木炭炉焼?五花肉(25元)のほか、キムチをのせたり、特製味噌を塗って焼くものも人気。
オーナー・咸さんのことしの目標は「より多くの人に当店の味を知ってもらう!」。
2007年1月18日(木)までにジャピオン持参・4人以上で来店すると、ビール・コーラ・スプライトから1本をプレゼント。

慶宴満堂

虹井路281号
TEL: 6449-3059
営業時間: 11時~24時

張生記

杭州名物料理 とろりとろける東坡肉

 醤油のいい茶色が染み込み、てらっと光る表面。断面を見ると、今にもとろけそうな脂の層と、脂が抜けてきゅっとしまった赤身の層が重なっている。杭州料理「東坡肉」は、上海に支店を出す杭州料理店「張生記」でも人気の一品だ。
 東坡肉は、皮のついた豚の三枚肉を、水を使わず、醤油や黄酒、砂糖、生姜などの調味料だけでゆっくり煮込んで作る。弱火で2時間以上煮込むため、中の脂は適度に抜け、肉が柔らかく仕上がり、分厚い肉の塊にも箸がスッと通る。一見油濃そうだが、しつこさは全くない。一人前8元という価格も魅力だ。
 主任の殷さんは「もっとお客さんに喜んでもらえる店作りを」とことしの抱負を語る。

張生記 徐匯区分店
肇嘉浜路446号
TEL: 6445-5777
営業時間: 10時半~14時、16時半~21時半

黄金の豚年世代誕生へ


結婚ラッシュの立役者 「金豚年」とは?

 2007年、中国にベビーブームが訪れるだろう。
というのも、ことしは「金豚年」にあたると言われており、その年に生まれた子どもは財を成し、幸せになれるという俗説があるのだ。
日本では「猪年」だが、知っての通り、中国では「豚年」。「豚」は日本でこそイメージがあまり良くないが、中国では丸々した様子から「福」を感じさせる動物として扱われている。では、「金」とは何か? これは風水の五行に準じる。五行とは、万物を木・火・土・金・水の5種類に分けること。「年」もこれに当てはまるため、毎年そのいずれかが順番で回ってくることになる。そして、「金」は中国では古来より高貴を象徴する色である。
2007年は、この「豚年」と「金」が60年振りに巡り合うのだ。
縁起のよいことにはあやかりたいもの。昨年、中国では結婚ラッシュが起こった。立春が2回ある「双春」と、1年が13カ月になる「うるう年」が重なり婚姻に縁起の良い年とされていたという背景もあるが、「金豚年」も陰の立役者と言えるだろう。

~上海ジャピオン1月12日発行号より

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